「3けた×1けた」の答えが、「4けた」になり、不安を感じて、消してから、「分からない」と聞く子です。計算力ではなくて、主体性の率先力を育てるチャンスです。

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:203 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 5\\ \hline \end{array}}}\\  の答えを、自力で出します。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:203 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline1015\end{array}  }}\\  と、正しく計算できて、

でも、

消してしまいます。

 

そして、

「分からない」と聞きます。

 

 

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  のような「3けた×1けた」の

答えの出し方を、

今日、習った子です。

 

{\normalsize {\begin{array}{rr}\: 123\\ \:\times\:\:\:\:\:\: 2 \\\hline 246 \end{array}}}\\  は、

2×3=6  と、

2×2=4  と、

2×1=2  を、

この順に計算することを理解しています。

 

 

さらに、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:203 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 4\\ \hline \end{array}}}\\  のように、

0 があったときの答えの出し方も、

理解できています。

 

4×0=0  と、

繰り上がり数 1 から、

0+1=1  と計算することです。

 

 

だから、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:203 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 5\\ \hline \end{array}}}\\  も、

自力で答えを出すことができて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:203 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline1015\end{array}  }}\\  と計算しますが、

4けたの答えが不安なようです。

 

答えを書いた後、

「えっ、4けたになっている」、

「間違えたらしい・・・」と感じたようです。

 

消してしまいます。

 

そして、

「分からない」のような

こちらに強く依存した聞き方をします。

 

 

自分が書いた答え   {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:203 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline1015\end{array}  }}\\  を残して、

正しい答えを出すことへの

強いこだわりを感じさせるように、

「これでいいのですか?」と、

聞いてくれればうれしいのですが、

このようなレベルまで育つには、

もう少し時間が掛かりそうです。

 

主体性の率先力を育てるチャンスですから、

次のような不親切なリードをします。

 

 

「分からない」と聞かれてすぐ、

問題  {\normalsize {\begin{array}{rr}\:203 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 5\\ \hline \end{array}}}\\  を見たら、

正しい答え   {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:203 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline1015\end{array}  }}\\  を消した跡があります。

 

だから、

消した跡を示して、

「合っている」、

「書いて」だけです。

 

そして、

その場で、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:203 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline1015\end{array}  }}\\  と書かせてしまいます。

 

子どもが書き終わるのを見たら、

何も言わないで、

この子へのリードをプツッと切ります。

 

 

こちらが、

このように突き放すことで、

子どもは必ず、

心の中で考えます。

 

「合っていたのだ」、

「よかったのだ」のような感じで、

正しい答えを書いたのに、

消してしまってから、

聞いた流れを振り返ります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -839)、(×÷  {\normalsize {α}} -162)