算数の新しい計算の答えの出し方を
子どもが修得するとき、
その答えの出し方を
自分らしいやり方に
書き換えてから受け入れています。
子どもは、
ほとんど意識していないままに、
このようなことを内面で自然に行い、
そして、
新しい計算の答えを
自力で出せるように成長します。
内面を先に育てたから、
新しい計算の答えを出せるようになるような
外面の変化が起こります。
このような
内から外に向かう育ち方をしています。
先に内が育つから、
自然な結果として、
その後で、外も育ちます。
こうなっています。
子どもをリードするこちらは、
子どもの育ちが、
こうなっていることを理解しておきます。
そして、
子どもの内面を強く刺激できるような
とても不親切な教え方を
あえて行います。
例えば、
30+14= のようなたし算です。
次のような
答えの出し方だけを見せる実況中継です。
とても不親切な教え方です。
30+14= の 30 を示して、
「さんじゅう」と声に出して読みます。
読むことを、説明しません。
ただ、読むだけです。
見ている子どもは、
黙ったまま内面で、
「そりゃぁ、そうだ」と納得します。
次に、
+14 の 1 だけを示して、
「よんじゅう」と声に出して数えます。
10飛びに、
飛び飛びに数えていることを説明しません。
不親切です。
ここで子どもは、
「えっ」となって、
内面が活発にアレコレと活動し始めます。
でも、
何らかの答えを出すのが普通です。
続いて、
+14 の 4 だけを示して、
「よんじゅういち、よんじゅうに、よんじゅうさん、
よんじゅうし」と、声に出して数えます。
4回数えることを、
説明しません。
ただ、4回数えるだけです。
ここも、
内面が活発になりますが、
数えて答えを出すたし算になれていますから、
「4回数えている」と納得するようです。
最後に、
30+14= の = の右を示して、
「よんじゅうし(44)」と言います。
こうなれば、
30+14=44 と書いて、
「10飛びに数えること」と、
「続きを数えること」に、
子どもは、
無言のまま内面で納得します。
(基本 -842)、(+- -450)