2つの例を、左右に並べて見せて、まねして計算させます。左の例を見て、まねします。右の例も見えていますが、見ていません。

 {\Large\frac{21}{6}}=3 {\Large\frac{3}{6}}=3 {\Large\frac{1}{2}}    {\Large\frac{21}{6}} {\Large\frac{7}{2}}=3 {\Large\frac{1}{2}}   と、

2つの見本を、左右に並べて見せて、

そして、

問題   {\Large\frac{27}{6}}=  を、

この 2つの見本を見て、

まねして計算させます。

 

すると、

大多数の子は、

左の例を見てまねして、

 {\Large\frac{27}{6}}=4 {\Large\frac{3}{6}}=4 {\Large\frac{1}{2}} と計算します。

 

左の例だけを見て、

右の例も見たことにする態度です。

 

もちろん、

右の例は見えています。

左の例だけが見えているのではありません。

 

でも、

左の例だけを参照して、

そして、左の例から

隠されている計算を探し出して、

探し出した計算で

指定された問題を計算します。

 

 

この子に、

別の問題   {\Large\frac{40}{6}}=  を、

右の例を見るように指定して計算させます。

 

右の例を示して、

「このように・・・」とだけ指示します。

 

 

このように指定された子は、

見えていたけれども、

見ていなかった右の例を、見ます。

 

そして、

 {\Large\frac{40}{6}} {\Large\frac{20}{3}}=6 {\Large\frac{2}{3}} と計算します。

 

目に映って見えていることのすべてを、

見ていません。

 

まるで、

見たい部分だけを見ているように、

見えていることの一部分だけを

見ています。

 

このような見方をしていると、

子どもをリードするこちらは承知しておきます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -860)、(分数  {\normalsize {α}} -368)