分数のわり算は、÷ の右の分数を、ひっくり返して、かけ算に直します。早のみこみの子は、ひっくり返すことだけを理解して、÷ の右の分数が、対象だと見ていません。

分数のわり算は、

① ÷ の右の分数の

② 分母と分子を入れ替えて(ひっくり返して)、

③ ÷ を、× に書き換えます。

 

分母と分子を入れ替える(ひっくり返す)ことと、

÷ を、× に書き換えることを、

見ている子です。

 

÷ の右の分数が、

ひっくり返す対象と、

見ていない子です。

 

 

また、

整数は、

分母が 1 の分数であることも、

見ている子です。

 

目に映って見えているのではなくて、

意識して見ていますから、

整数を、

分母 1 の分数に書き換えることができます。

 

 

さて、

÷ の右の分数をひっくり返すことを、

見ていない子ですから、

3÷ {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{3}{1}}÷ {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{3}}× {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{12}}  のようなことをします。

 

分数をひっくり返すことと、

÷ を、× に書き換えることは、

意識して見ていますから、

正しくできます。

 

ですが、

÷ の右の分数をひっくり返すことは、

見ていませんから、

右ではなくて、

左の分数を、ひっくり返しています。

 

 

÷ の右の分数をひっくり返すことを、

見ていないために、

最初に見える分数、

つまり、

÷ の左の分数をひっくり返しています。

 

÷ のどちら側の分数をひっくり返すのか、

意識して見ていないだけです。

 

だから、

意識して見るようなリードをすれば、

「あぁ、そういうことか」、

「÷ の右の分数をひっくり返すのか」と、

この子は、自力で理解できます。

 

 

見ている部分が限られているこの子に、

ズバリ、

見ていない部分を、

意識して見るようにリードします。

 

例えば、

この子が書いている

3÷ {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{3}{1}}÷ {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{3}}× {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{12}}  の

 {\Large\frac{1}{3}}× {\Large\frac{1}{4}}=  の  {\Large\frac{1}{3}} を示して、

「ひっくり返さない」とリードして、

 {\Large\frac{3}{1}}× {\Large\frac{1}{4}}=  と書き直させてから、

 {\Large\frac{1}{4}} を示して、

「ひっくり返す」とリードします。

 

子どもは、

「えっ、こっち?」のような感じで、

 {\Large\frac{3}{1}}× {\Large\frac{4}{1}}=  と書き直して、

 {\Large\frac{12}{1}}=12  と、自力で計算してしまいます。

 

「見ていない部分」、

÷ の右の分数をひっくり返すことを、

意識して見たために、

正しい計算の仕方を、

一瞬で理解できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -861)、(分数  {\normalsize {α}} -369)