引くことのできない分数のひき算を見て、「大嫌い」と感じる子です。こう感じたままの子に、計算スキルを見せて、引くことができるように書き換えることを繰り返すことで、「面白い」と感じる子に育てます。

2- {\Large\frac{3}{4}}=  や、

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{5}{7}}=  の計算が嫌いな子です。

 

この問題を見て、

この子自身が、

「大嫌い」と決めています。

 

問題は、

紙に書かれた数字と記号です。

 

問題自体が、

子どもに「大嫌い」を感じさせる

何かのエネルギーのようなものを

出してはいません。

 

この子自身が、

「大嫌い」の気持ちになると決めたから、

自分が決めたように、

「大嫌い」を感じています。

 

つまり、問題を見て、

「あぁ、あれだ」、

「大嫌い」となっています。

 

 

この子が、

「大嫌い」の気持ちを選ばないで、

「面白い」のような他の感情に変えさせることは、

簡単ですが、

繰り返し教える手間が掛かります。

 

答えを出すことだけをリードして、

答えを書かせてしまう教え方です。

 

答えを出すことだけを教えるのですから、

こちら自身の計算を見せるだけです。

簡単にできます。

 

でも、

「大嫌い」と感じたままの子に、

この子が感じている気持ちを、

どうこう言わないで、

こちらの計算を見せる実況中継ですから、

見せたことがほとんど残らないのです。

 

引くことができない分数の計算を

引くことができるように変えてしまう計算スキルを、

実況中継で見せても、

「大嫌い」のこの子の気持ちに邪魔されて、

「わぁ、凄いことだ」、

「引けるようになった」とはならないのです。

 

ほとんど残りませんが、

それでも少しは残ります。

 

「大嫌い」の気持ちに満ちていても、

見せた実況中継の狭い一部分であれば、

「ここだけは理解できる」や、

「ここは面白い」のようになります。

 

この積み重ねで、

理解できる部分が増えて、

面白さを感じる部分が増えます。

 

ですから、

繰り返し同じ計算を

実況中継で見せる手間が掛かります。

 

 

実況中継で見せる内容は、

答えの出し方だけです。

 

2- {\Large\frac{3}{4}}=  でしたら、

2 の 1 を、 {\Large\frac{4}{4}} に変えることと、

このような書き換えで、

2 が、1 {\Large\frac{4}{4}} に変わることだけです。

 

 

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{5}{7}}=  でしたら、

 {\Large\frac{2}{7}} の 1 を、 {\Large\frac{7}{7}} に変えることと、

 {\Large\frac{2}{7}} が、1+ {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{7}{7}} {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{9}{7}}  に

変わることだけです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -865)、(分数  {\normalsize {α}} -371)