計算見本を見てまねさせる学びは、子どもが、子ども自身に教えています。計算問題の答えを出すだけの学びに、狭く限っていますから、このような自学自習が成り立ちます。

2つの計算見本 :

 {\Large\frac{1}{3}} {\Large\frac{2}{6}}      {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{6}{15}}    を、

子どもに自力で見させて、

隠されている計算を、

アレコレと推測させて、

「こうだろう」と計算の仕方を決めさせて、

問題   {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{\:\:\:}{8}}  を、

子ども自身が見つけ出した計算の仕方で

計算させる教え方があります。

 

子ども自身が、

自分に教える教え方ですが、

確かに、教え方の一つです。

 

 

こちらが、子どもに教える教え方もあれば、

子どもが、自分自身に教える教え方もあります。

 

教える人、

つまり、

「誰が教えるのか?」の「誰が」が違うだけです。

 

普通と思われる教え方は、

「誰が」が、「こちらが」になっています。

 

ここで紹介している教え方は、

「誰が」が、「子どもが」になっただけです。

 

 

ですから、

「自学自習」型の学びと言われることもあります。

 

「見るだけで教えたことにする」型の

学びでもあります。

 

経験上の事実ですが、

計算問題の答えを出すことに絞った学びでは、

子どもが大好きな学び方です。

 

「見るだけで教えたことにする」型の学びが、

子どもは大好きで、

喜んで、自力で計算してしまいます。

 

 

つまり、

計算問題   {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{\:\:\:}{8}}  の

答えを出すだけの学びですから、

「見るだけで教えたことにする」型の学びが、

あり得るのです。

 

 {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{\:\:\:}{8}}  の分子の答えを、

3×2=6  の九九で出す理由や、

このような計算をする意図、

つまり、

分母の違う分数のたし算の準備のようなことを、

自力で学ばせようとすれば、

「見るだけで教えたことにする」型の学びは、

かなり無理があります。

 

計算問題   {\Large\frac{3}{4}} {\Large\frac{\:\:\:}{8}}  の

答えを出すだけに狭く絞り込んでいますから、

「見るだけで教えたことにする」型の学びを、

子どもは受け入れて、

自分が自分自身に、喜んで教えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -867)、(分数  {\normalsize {α}} -373)