「連続繰り下がり」の筆算のひき算は、「引けなければ、1 を付ける」と、「1 を使ったら、1 減る」の 2つのパターンの組み合わせで、答えを出すことができます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ - \:\:\:\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のひき算は、
「連続繰り下がり」の計算です。

 

答えの出し方を、
言葉で説明しようとすると、
「どうして、そうするのか?」を、
子どもに教えたくなります。

 

こちらの計算の実況中継を見せるだけでしたら、
「引けなければ、1 を付ける」と、
「1 を使ったら、1 減る」の 2つのパターンを、
使ってみせるだけです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ - \:\:\:\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位のひき算は、
3-6=  ですから、
引けません。

 

「引けなければ、1 を付ける」のパターンから、
3 に、1 を付けて、13 にします。

 

こうすれば、
13-6=7  と計算できます。

 

そして、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と、書くことができます。

 

 

「引けなければ、1 を付ける」のパターンは、
機械的に行うことができます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ - \:\:\:\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\  の  3-6=  の 3 に、
1 を付けて、13 とするだけです。

 

でも、
「1 を付ける」の 1 は、
どこの 1 かを、
説明して教えようとすると、
とても難しい説明になります。

 

普通でしたら、
「隣から、1 を借りる」となりますが、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ - \:\:\:\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\  の 3 の隣は、0 です。
1 を借りようがないのです。

 

だから、さらに、
その隣の 2 から借ります。

 

このような感じで教えることはできますが、
聞いている子どもは、
何が何やら・・・と、
分かりにくい説明です。

 

 

「引けなければ、1 を付ける」と、パターン化して、
答えの出し方だけを教えれば、
子どもは、答えを自力で出せるようになります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ - \:\:\:\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\  を自力で、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:177\end{array} }} \\  と計算できるようになった後、
「連続繰り下がり」を説明すれば、
子どもは、答えを出すことができますから、
込み入った話を理解できます。

 

回り道から、
続きの計算に戻ります。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  の十の位のひき算は、
0-2=  に見えますが、
「1 を使ったら、1 減る」のパターンから、
0 は、1 減っています。

 

でも、
0 から、1 減らすことはできません。

 

だから、
「引けなければ、1 を付ける」のパターンから、
0 に 1 を付けて、
10 にします。

 

こうすれば、
10 が対象ですから、
「1 を使ったら、1 減る」のパターンを
使うことができて、
10 が、9 になります。

 

 

書くと、
このように長くなりますが、
パターンを使うだけですから、
0 に、
「1 を使ったら、1 減る」のパターンを
使うことができるように、
「引けなければ、1 を付ける」のパターンを、
この 0 にも使って、
0 に 1 を付けて、10 にするだけです。

 

こうして、
「1 を使ったら、1 減る」のパターンを
使えるようにしてから、
10 を、1 減らして、9 です。

 

これで、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  の十の位のひき算を、
9-2=7  と計算できて、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:77\end{array} }} \\  と、書くことができます。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:77\end{array} }} \\  の百の位は、
203 の 2 だけで、
引く相手がありませんから、
「1 を使ったら、1 減る」のパターンを使い、
2 が、1 になります。

 

そして、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:203 \\ -\:\:\:\: 26\\ \hline \:\:177\end{array} }} \\  と、書くことができます。

 

 

こちらは、子どもに、
「引けなければ、1 を付ける」と、
「1 を使ったら、1 減る」の 2つのパターンを、
使ってみせているだけです。

 

「こうする!」と押し付けていません。

 

ただ、
使ってみせているだけです。

 

つまり、
「この 2つのパターンを使えば、ひき算できる」、
「まねする?」と誘っています。

 

 

実は、
「こうする!」と命じているのは、
子ども自身をリードする
子どもの内面のリーダーです。

 

このリーダーが、
子ども自身に、
「こうする!」と命じています。

 

だから自力で、
連続繰り下がりのひき算の答えを
出すことができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -875)、(+-  {\normalsize {α}} -466)