仮分数と小数の混ざった四則混合です。計算プロセスが込み入っています。同じ計算問題を繰り返して、今回が 3回目です。でも、自力で計算できない子のシナリオを、自分が書きながら、主役を演じています。

四則混合  (  {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  の

3回目です。

 

それでも、

自力で、

答えを出すことができない子です。

 

もちろん、

午前中の午後とか、

昨日の今日とかの繰り返しではありません。

 

週に、1回くらいのペースです。

でも、同じ問題の 3回目です。

 

 

さて実は、

この子は、

自分で自分自身が演じる物語の作者で、

そして、

主役を演じている・・・との、

とても変わっていて、そして、

面白い見方があります。

 

まったく同じ計算問題

 {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  を、

3回目は、

自作自演というよりも、

出された問題です。

 

でも、

どのように答えを出すのかは、

この子の自作自演の部分です。

 

そして、

自分が書いたシナリオの主役を、

この子は演じています。

 

より正確には、

演じながら、書き、

書きながら、演じる・・・です。

 

 

3回目も、

自力で答えを出せないシナリオを書いて、

そして、

主役を演じていますから、

この子は、

自力で答えを出せないのです。

 

そのようなシナリオを書きながら、

そして、

主役を演じているからです。

 

3回目は、

自力でスラスラと答えを出すシナリオを書いて、

その主役演じてもいいのです。

 

が、

目の前の子は、

そうしていません。

 

3回目も

自力で答えを出せない情けない子の

シナリオを自分が書いて、

そして主役を演じています。

 

 

もちろん、

1回目の答えの出し方も、

2回目の答えの出し方も、

こちらが教えています。

 

それなのに、

この子は、

自力で答えを出せない子の

シナリオを自作自演しています。

 

だから、

3回目の今回は、

答えの出し方を教える前に、

「自力で答えを出せる子の

シナリオを自作自演している」と、

ハッキリと心に意識して、

つまり、

シナリオの内容をガラリと書き換えた子を、

心にイメージして、

答えの出し方を教えます。

 

すると子どもは、

子ども時代特有の鋭い感覚で、

こちらの教え方の変化を察知して、

自作自演のシナリオを書き換え始めます。

 

(基本 {\normalsize {α}} -898)、(分数  {\normalsize {α}} -386)