左右に数字が並んでいる暗算のひき算 2-5= を、このまま見せれば、子どもは、「引けない?」と混乱します。筆算のひき算の繰り下がり計算は、上下に数字が並んでいます。暗算のひき算とは、見た目が大きく違います。子どもを混乱させないで、「引けない」と教えることができます。

暗算のひき算の小学校レベルでは、

引けない問題  2-5=  を、

見たことがありません。

 

中学校レベルになると、

2-5=  を、普通に見るようになります。

 

そして、

2-5=-3  と、計算できるようになります。

 

でも、

小学校レベルでは、

2-5=  を、見たことがありません。

 

小学校レベルで答えを出せない問題を、

子どもに見せないからです。

計算させないからです。

 

 

そうなのですが、

筆算のひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  では、

2-5=  のように、

引けないひき算を、普通に見せて、

普通に計算させます。

 

中学校レベルではなくて、

小学校レベルの話です。

 

繰り下がり計算のような言い方ですが、

その実体は、

引けないひき算の計算です。

 

子どもを混乱させますから、

「引けない」を強調しません。

 

「引けない」ことに注目させないように、

引けるようにする工夫の話を中心にします。

 

ですから、

「繰り下がり」のような言い方をしています。

 

 

言い方を、「繰り下がり」としても、

実体は、「引けないひき算」ですし、

式の見た目が大きく違いますから、

「引けない」と教えても、

子どもは混乱しません。

 

筆算のひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  では、

2 と 5 が、上下に縦に並んでいます。

 

暗算のひき算  2-5=  のような

書き方をしていないのです。

 

暗算のひき算  2-5=  と、

筆算のひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の

一の位のひき算  2-5=  が、

同じひき算に見えないのが、自然です。

 

同じひき算に見えませんから、

筆算のひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の

一の位のひき算  2-5=  を、

アッサリと、「引けない」と教えても、

子どもは混乱しません。

 

 

ただし、

「引けないから、隣から借りて・・・」などとすれば、

「引けない」ことに、

子どもは注目してしまいます。

 

「引けない」、

だから、

「1 を付けて、引けるようにする」ことを、

自然に受け入れることを難しくします。

 

つまり、

「引けないから、隣から借りて・・・」のように、

教えすぎると、

「えっ、引けないの?」のように、

子どもを混乱させて、

繰り下がりの計算を、

必要以上に難しいものにしてしまいます。

 

 

教え方の一例ですが、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の 2 と 5 を示しながら、

「2-5、引けない」と言って、

「12-5=7」とリードします。

 

「2-5、引けない」は、事実です。

ごまかしません。

 

「12-5=7」と計算できることも事実です。

うそではありません。

 

2 に、1 を付ける理由や、

付ける 1 の出所を、

筆算のひき算のレベルの子に、

今は教えないだけです。

 

(基本 {\normalsize {α}} -905)、(+-  {\normalsize {α}} -482)