集中が切れて、計算から逃げている子に、一定の速いスピードで答えを出す体験を、こちらのリードでさせます。子どもの気持ちに共感しません。動機を強める手伝いではありません。答えを出す体験を、させてしまうだけの手伝いです。

7+6=、5+9=、8+4=、・・・・・・

たし算 100問の計算を、

繰り返すことに、

ウンザリしている子です。

 

3~4秒で、

7+6= の 7 を見て、その次の 8 から、

8、9、10、11、12、13 と、6回数えて、

7+6=13 と楽に計算できます。

 

「できるのに・・・」と、

この子は、自己評価していますから、

同じようなたし算を繰り返すことに、

心底、ウンザリしています。

 

そして、

100問の途中で、

何回も集中が切れて、

計算から逃げ出しています。

 

 

集中が切れて、

逃げたために止まっているたし算を、

手伝います。

 

手伝う対象は、

一定の速いスピードで答えを出す体験です。

 

これ以外は、

一切、何一つ手伝いません。

 

これだけと、ハッキリと決めていれば、

一定の速いスピードで答えを出す体験を、

させることができます。

 

つまり、

この子の気持ちに共感する手伝いをしません。

 

「ウンザリするよね」、

「わかるよ・・・」と言いません。

思いません。

 

計算たし算の答えを出し続ける動機を、

もっと強くする手伝いをしません。

 

「繰り返している理由があってね」、

「3~4秒で、スラスラ答えが出るよね」、

「それが今でしょう」、

「でも、もっと凄い計算があってね」、

「問題を見ただけで、答えが出る力がある」、

「この力をつかむためだからさ」、

「今は、少し我慢してさ・・・」のように言いません。

 

ただ、

一定の速いスピードで答えを出す体験を、

計算から逃げている今、

させてしまう手伝いだけです。

 

 

まったくの突然に、

計算から逃げているこの子に割って入り、

止まっているたし算  5+9=  の

5 を示して、「ご」と声に出して読み、

6、7、8、9、10、11、12、13、14 と数え、

5+9= の = の右を示して、

子どもが  5+9=14  書くのを待ちます。

 

この 3~4秒のリードで、

子どもはすでに、

一定の速いスピードで、

答えを出す体験をしています。

 

同じようなリードを続けて、

5~6問、

一定の速いスピードで、

答えを出す体験をさせます。

 

そして、

割り込んだときと同じように、

まったくの突然に、

手伝うことを終えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -924)、(+-  {\normalsize {α}} -495)