は、
教えることが難しいひき算です。
子どもが自力で計算できるようになるまで、
何回も教える必要があるひき算です。
修得までの個人差が大きな計算ですが、
話の都合で、
5回教えることで、
子どもが、自力で答えを出すことが
できるようになると仮定します。
もちろん続けて、
5回ではありません。
1回教えることで、
子どもは、 を計算できて、
と書き終わります。
完結しています。
中途半端な状態なのは、
子どもの内面のことで、
漠然とした感じなのですが、
「自力で答えを出す自信」のような
「つかんだ」まで至っていない状態です。
「答えの出し方が、
分かったような、
分かっていないような、
ハッキリとしない状態」であることは、
子ども自身も自覚できています。
答えの出し方を教えているこちらも、
教えた感じから、
「まだだろうあぁ」と、
子どもの状態が分かっています。
つまり、
子どもも敗者(Lose)で、
こちらも敗者(Lose)の
Lose Lose の関係になったままです。
ですから、
再び、 を計算するとき、
この子は、
「分からない」や、
「教えてください」や、
「どうやるのですか?」のように、
こちらに聞きます。
もちろん、
聞かれてすぐ、
の答えの出し方を教えて、
と書き終わらせます。
これで解き終わりますから、
完結しています。
でもまだ子どもは、
「分かったような、
分かっていないような・・・」のままです。
こちらは、
1度目と同じ実況中継型リードで、
の 3 と 9 を示して、
「3-9=、引けない」、
「13-9=4」とリードして、
子どもが、 と書くのを見ていますから、その書き方から、
「まだつかみ切れていない」と評価できます。
やはり、
子どもも敗者(Lose)で、
こちらも敗者(Lose)の
Lose Lose の関係になったままです。
でも、
子ども自身、
「前にも聞いたことがあるような・・・」と、
分かっているようですから、
1度目よりも、
少しだけ敗者(Lose)の感じが薄れています。
教えているこちらも、
「ここは、つかんだような感じがする」と
子どもの育ちを感じますから、
少しだけ敗者(Lose)の感じが薄れています。
これが、
2度目です。
同じようにして、
3度目~5度目を繰り返し、
まったく同じ実況中継型リードで教えることで、
子どもも敗者(Lose)で、
こちらも敗者(Lose)の
Lose Lose の関係が、
確実に薄れていき、
子どもが「分かった」となり、
こちらが「つかめた」と評価できたとき、
Lose Lose の関係が、
Win Win の関係に転じます。
このようになっています。
(基本 -932)、(+-
-501)