計算手順のある計算は、計算する式を自力で探し出して、それから計算します。式を探し出すことと、計算することを、交互に繰り返します。筆算のたし算、筆算のかけ算、約分を例にします。

計算手順の正体は、

計算する式を探すことと、

探した計算式の答えを出すことを、

交互に繰り返すことです。

 

例えば、

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  でしたら、

一の位のたし算  7+5=  を、

探し出して、

7+5=12  と答えを出して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:2\end{array} }} \\  と書きます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:2\end{array} }} \\  の十の位のたし算  2+1=  を、

探し出して、

2+1=3  と答えを出します。

 

 

ですが、

2+1=3  の答え 3 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:2\end{array} }} \\  に書く前に、

繰り上がり数 1 を足すたし算

3+1=  を、探し出して、

3+1=4  と計算してから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:42\end{array} }} \\  と書きます。

 

このように、

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の計算手順で、

一の位のたし算  7+5=  と、

十の位のたし算  2+1=  と、

繰り上がりのたし算  3+1=  を、

探し出しています。

 

計算する式を、

自力で探し出すことを、

計算手順は含んでいます。

 

 

筆算のかけ算  {\normalsize{\begin{array}{rr} 67 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  でしたら、

一番目のかけ算  8×7=  と、

二番目のかけ算  8×6=  と、

繰り上がりのたし算  48+5=  を、

自力で探し出して、

計算します。

 

分数の約分   {\Large\frac{6}{10}}=  でしたら、

分子のわり算  6÷2=  と、

分母のわり算  10÷2=  を、

自力で探し出して、

計算します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -956)、(+-  {\normalsize {α}} -511)、(×÷  {\normalsize {α}} -175)、(分数  {\normalsize {α}} -407)