2元1次連立方程式
の答えを出せない子です。
まだ、見えるようにならないようです。
2元1次連立方程式を、解く前に、
「何を、消す?」と聞き続けます。
この でしたら、
「 y 」と、
普通は答えます。
続いて、
「どうするの?」と聞き続けます。
これも普通でしたら、
下の式を、3倍して、
27x+3y=45 に変形して、
上の式から、
この変形した式を引いて、
-22x=-44 を出す・・・ようなことを、
答えてくれます。
解く前に、
「何を、消す?」と、
「どうするの?」を、
聞き続けます。
そうするだけで、
子どもは自然に、自動的に、
x と、y に付いている係数を、
その位置のまま、
並んだ状態で見るようになります。
でしたら、
です。
このように数字が、
並んでいる状態が見えるようになります。
線形代数学を習い、
行列を知ることで、
この が、
行列であることが分かりますが、
それはずっと後のことです。
線形代数学を習うまで待たなくても、
「何を、消す?」と、
「どうするの?」を、
解く前に聞き続けて、
決めさせれば、
子どもは自然に、自動的に、
から、
が見えるようになります。
そして、
を見て、
「 y 」を消すことと、
下の式を 3倍して、
上の式から引くことを、
思い付きます。
の答えを出せない子は、
まだ、
が、
見えるようになっていないようです。
このような子と分かっていても、
「何を、消す?」と、
解く前に聞きます。
1~2秒待って、
答えられないようであれば、
「 y 」とだけ教えます。
こうしてから、
「どうするの?」と、
やはり、解く前に聞きます。
「 y 」を消すと分かった後ですから、
この子は、
頭の中で式を動かして、
「下の式を、3倍」のようなことと、
「上の式から引く」ようなことを答えてくれます。
このとき、
意識できないままですが、
この子は、
を、
ボンヤリと見ています。
(基本 -962)、(分数 -410)