答えの出し方を、こちらが、実際に計算して見せる教え方です。ほとんど目にすることのない珍しい教え方です。でも、とても効果的です。2けたの筆算のたし算を例にして、説明します。できそうで、できない教え方です。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の

筆算のたし算が初めての子に教えます。

 

答えの出し方を、

こちらが、

実際に計算して見せるだけの教え方です。

 

できそうでできない教え方です。

 

理由はさまざまにありますが、

最も大きな理由は、

見たことがない教え方だからでしょう。

 

 

以下は、

教え方の実例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の 17 の 1 と、

12 の 1 を無言で隠します。

 

子どもに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:7 \\ +\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }} \\  が見えるようにします。

 

こうしてから、

「しち足すに、く(7+2=9)」と言います。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の 12 の 2 の真下の空欄を示して、

「ここ、く(9)」です。

 

リードされた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\  の 17 の 1 と、

12 の 1 を示しながら、

「いち足すいち、に(1+1=2)」と言って、

12 の 1 の真下の空欄を示して、

「ここ、に(2)」です。

 

リードされた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:29\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

ここまでで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方を見せ終わります。

 

時間にして、

15秒程度です。

 

答えの出し方を、

こちらが、

実際に計算して見せるだけですから、

15秒くらいしか掛かりません。

 

子どもは、

15秒以内で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:29\end{array} }} \\  と書き終わります。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 17 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\  の 1問の答えの出し方を見たら、

理解できて、

自力で計算できるようになる子も、います。

 

子どもの力の差は、

とても大きいですから。

 

でも、

1問見ただけで十分な子は、

とても少数です。

 

大多数の子は、

5問や、

10問見た後、

自力で計算できるようになります。

 

1問、15秒以下ですから、

10問、150秒以下です。

 

3分も掛かりません。

 

 

もう一度、言いますが、

答えの出し方を見せるだけの教え方を、

ほとんど見る機会がありません。

 

普段、

目にすることがないだけのことです。

 

できそうでできない教え方ですが、

実際に教えてみると、

その効果に驚くでしょう。

 

(基本  {\normalsize {α}} -969)、(+-  {\normalsize {α}} -516)