や、
で、
繰り下がりがないために、
混乱する子がいます。
繰り下がりを、
難しい計算と思っている方からみたら、
とても不思議な話です。
「繰り下がりがないから、
易しい計算なのに、
どうして混乱するの?」と、
子どもの混乱を理解できなくなります。
でも、
実際に、
繰り下がりがないために、
混乱する子がいます。
の答えの出し方で、
6-7= をできませんから、
16-7=9 として、
十の位のひき算が、
3-1= ではなくて、
2-1=1 とすることに、
どうにか慣れた子です。
「繰り下がり」や、
「隣から、1 借りる」や、
「1 貸したから、1 減る」のような言葉を、
使うことなく、
6-7= ではなくて、
16-7=9 として、
十の位のひき算を、
3-1= ではなくて、
2-1=1 としています。
こうできるのが、
計算になれた状態です。
このような繰り下がりの計算に慣れた子で、
少し融通が利かない子は、
の計算を、
6-1= ではなくて、
16-1=15 としてしまいます。
「どうして?」ではなくて、
繰り下がりの計算に慣れた弊害です。
こうなってしまう子がいるのです。
そして、
16-1=15 と計算した 15 を、
答えとして書くに書けなくて困ります。
このような混乱です。
こうなってしまった子に、
教えます。
の 6 と 3 を示しながら、
「6-3= 、引ける、3」とリードします。
「6-3=3」だけでは、
印象が弱いので、
「引ける」と、一言だけ増やしています。
一言だけにするのが、コツです。
融通が利かない子です。
説明が多いと、
印象が薄くなります。
そして、
36 の 3 を示して、
「1 減らない」と、
ここも、一言だけ、増やします。
でしたら、
6 と 9 を示しながら、
「6-9= 、引けない」、
「16-9=7」とリードします。
「引けない」と教えてから、
引けるように 1 を付けて、
6 を、16 に変えています。
そして、
36 の 3 を示して、
「1 減って、2」とリードします。
このようなリードを繰り返すことで、
繰り下がりのない と、
繰り下がりのある の
答えの出し方を
区別して使うことに慣れます。
(基本 -974)、(+- -518)