で、計算の手が止まります。
繰り下がりがありません。
上から下を引くだけです。
できたはずの計算です。
それなのに、
できなくなっています。
このような繰り下がりを知ったために、
できなくなっています。
さて、
の答えの出し方は、
一の位の 6-1=5 を、
と書いて、
十の位の 3-1=2 を、
と書くことです。
子どもは、
数問で修得してしまいます。
すぐなのです。
そして、
のような
繰り下がりのあるひき算に進みます。
この の答えの出し方も、
パターン化してしまえば、
一の位のひき算を、
「6-7= できない」、
「16-7=9」として、
と書いて、
十の位のひき算を、
「3 は、1 減って、2」、
「2-1=1」として、
と書くことです。
繰り下がりのひき算に慣れてしまえば、
「引けないときは、1 を付けてから引く」と、
「左隣が、1 減る」だけのことですが、
上から下を引くだけで答えを出すことができる
と、大きく違う答えの出し方に、
戸惑って、
混乱するのが普通です。
を数問で修得できたことに比べて、
を修得するまで、
10倍や、100倍の練習が必要になります。
とても多くの問題を練習して、
繰り下がりのひき算の
混乱から抜き出ます。
こうなると子どもは、
繰り下がりのある が普通になります。
この子に、
繰り下がりのない を計算させると、
繰り下がりがあるのが普通の子ですから、
普通ではない問題になります。
とてもおかしな話しですが、
計算できないのです。
今の普通を基準に判断するからです。
(基本 -983)、(+- -522)