分数の棒を書き忘れているのは、「今」です。「近未来」では、書いています。ですから、書き忘れている子にではなくて、書いている子に教えます。つまり、「書いている」のです。

 {\Large\frac{22}{5}}=4\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  と、書いた子です。

 

分数の棒    {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}   が、抜けています。

 

\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  ではなくて、

 {\Large\frac{2}{5}}  と書くだけのことです。

 

 

さて、

\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  は、間違いでしょうか?

 

算数の計算の捉え方として、

表現としての書き方と、

計算としての操作に分けることがお勧めです。

 

このように分けて考えれば、

この子の   {\Large\frac{22}{5}}=4\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  は、

計算としての操作は、

22÷5=4・・・2  としていますから、

正しくできています。

 

表現としての書き方が、

 {\Large\frac{2}{5}}  ではなくて、

\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  ですから、

分数の棒    {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}   が、抜けています。

 

ただ、

分数の棒    {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}   が、抜けているだけです。

 

 

お勧めの解釈の仕方は、

「書いている」です。

 

分数の棒    {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}   を、

書いていないのではなくて、

「書いている」と解釈します。

 

この子は、

 {\Large\frac{22}{5}}=4\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  と、

書いたのですから、

「書いている」は、

事実を曲げています。

 

でもそれは、

「今」を考えるからです。

 

この子に何かを教えるのは、

「今」教えていますが、

教え終わった近未来には、

 {\Large\frac{22}{5}}=4 {\Large\frac{2}{5}}  と、

書く子になっています。

 

ですから、

教えるということは、

「今」を見ていますが、

「今」を見ないのです。

 

「近未来」を、

常に見るのです。

 

 

今は、

 {\Large\frac{22}{5}}=4\begin{matrix}2\\5\end{matrix}  です。

 

近未来に、

 {\Large\frac{22}{5}}=4 {\Large\frac{2}{5}}  です。

 

そして、

教えるこちらは、

「今」ではなくて、

常に、

「近未来」を見ています。

 

屁理屈ではありません。

 

「今」のために教えていませんから、

この子は、

「書いている」です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -986)、(分数  {\normalsize {α}} -421)