2けたの筆算のたし算から、3けたの筆算のたし算に進んだとき、百の位が増えたのではなく、一の位がくっ付いている感覚で、見る子がいます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 100 \\ +\:\:\:\: 80 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方を、

子どもが工夫します。

 

100 の左の 2つ、

つまり、1 と 0 を、

80 の 8 を、

自分の指先で隠します。

 

こうしてこの子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:\:\:0 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 0 \\ \hline \end{array} }} \\  を見て、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:\:\,0 \\ +\:\:\:\:\:\:\, 0 \\ \hline \:\:\:\:\:\:\:\,0\end{array} }} \\  と書きます。

 

これで、

「そうか!」と、

納得するようです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\  も、

スラスラと計算しています。

 

 

この子の工夫で隠すとき、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 100 \\ +\:\:\:\: 80 \\ \hline \end{array} }} \\  の 100 の 1 を隠して

2けた   {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:00 \\ +\:\:\:\: 80 \\ \hline \end{array} }} \\  を見るためではなくて、

1けたの筆算   {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:\:\:0 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 0 \\ \hline \end{array} }} \\  を見るためです。

 

つまり、

3けたになって、

百の位が、増えたと思うのではないようです。

 

一の位が、

くっ付いているような感覚で、

見ているようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -989)、(+-  {\normalsize {α}} -524)