繰り下がりの有無で、答えの出し方が大きく違います。答えの出し方だけを、繰り下がりの無いときと、有るときとを、並べて書くと分かりやすいのですが、教えることの難しいテーマです。

繰り下がりのないひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  と、

繰り下がりのあるひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  は、

答えの出し方が違います。

 

答えの出し方の違いを、

子どもが比べることができるようにするには、

一定の速いスピードで、

答えを出せる子に育てることです。

 

そして、

繰り返し計算させることです。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  は、

5-4=1  と引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:35 \\ -\:\:\:\: 4\\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\  と書いて、

3 を、そのまま下に動かして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:35 \\ -\:\:\:\: 4\\ \hline \:31\end{array} }} \\  と書きます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  は、

5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:35 \\ -\:\:\:\: 8\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と書いて、

3 を、1 減らして、2 にして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:35 \\ -\:\:\:\: 8\\ \hline \:27\end{array} }} \\  と書きます。

 

答えの出し方が違います。

 

 

比較しやすいように、

計算の流れだけを並べて書きます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方は、

5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方は、

5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

3 を、1 減らして、2 にします。

 

このように並べると、

かなり違うことが分かります。

 

 

これだけ大きな違いなのですが、

子どもに気付きにくいのも確かです。

 

「5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします」の流れと、

「5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

3 を、1 減らして、2 にします」の流れを、

ハッキリと比べられるように

見せることが難しくてできないからです。

 

試しに、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  の

答えの出し方であることを知らないで、

「5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします」と、

「5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

3 を、1 減らして、2 にします」を、

並べて書かれても、

何のことなのか理解できません。

 

やはり、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方であることと、

「5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします」を、

組にします。

 

そして、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方であることと、

「5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

3 を、1 減らして、2 にします」を、

組にします。

 

そうすると、

「5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします」は、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方であることを、

理解できますが、

「5-8=  を引けないと判断して、

15-8=7  と引いて、

3 を、1 減らして、2 にします」と、

比べることが難しくなります。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 35 \\ -\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方であることを、

わざわざ言われなくても、

「5-4=1  と引いて、

3 を、そのまま下に動かします」が、

  の答えの出し方であると、

了解できるようになるまで、

繰り返し計算する必要があります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1005)、(+-  {\normalsize {α}} -536)