帯分数を仮分数に変える計算です。正しくできた子に、「どうやったの?」と聞きます。自分がした計算ですから、説明する気になれば、何とか言葉にします。実は、この時も、自分が、自分自身をリードしています。

自力で、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}}  と、

正しく計算できた子に、

「どうやったの?」と聞きます。

 

問題  2 {\Large\frac{1}{5}}=  に、

数字が、3つあります。

2 と、1 と、5 です。

 

3つの数 2 と、1 と、5 を、

一度に計算できません。

 

2つの数に、

何らからの計算をして、

1つの数に変えます。

 

3つの数 2 と、1 と、5 の中から、

2つの数を選び、

計算の種類を選び、

計算して、1つの数に変えます。

 

この答えの 1つの数と、

3つの数 2 と、1 と、5 で、

計算に使わなかった 1 つの数とで、

2つの数になります。

 

この 2つの数に、

計算の種類を選び、

計算して、

この子は、

 {\Large\frac{11}{5}}  の分子 11 を出しています。

 

 

この子が自力で行ったことです。

 

3つの数 2 と、1 と、5 の中から、

どの 2つの数を選び、

どの計算の種類を選び、

実際に計算して、

出した答えが何なのかを、

この子は、

説明できるはずです。

 

自分が行ったことだからです。

 

問題  2 {\Large\frac{1}{5}}=  を見て、

この子が普通に計算していれば、

2 と、5 を選び、

かけ算で、

2×5=10  と計算しています。

 

そして、

残った数 1 と、

自力で計算して出した答え 10 に、

たし算で、

1+10=11  と計算しています。

 

このような計算の流れを、

この子は、

実際に行って、

自力で、2 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}}  と計算しています。

 

 

さて、

自力で、2 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}}  と計算しているのですから、

自分が、

自分自身をリードして、

2 と、5 を選び、

かけ算を選び、

そして、

2×5=10  と計算しています。

 

自分が、

自分自身をリードしています。

 

ですが、

帯分数 2 {\Large\frac{1}{5}} を、

仮分数  {\Large\frac{11}{5}} に変える計算のレベルですから、

自分が、

自分自身をリードしていると、

意識しないままに、

無意識で計算しているのが、

ほとんどの子です。

 

自分が、

自分自身をリードしていることを、

意識していない子に、

「どうやったの?」と聞くことで、

「えっ、何?」と、

引いてしまうことが普通ですが、

それでも、

何とか言葉にしようと努力してくれます。

 

もちろん、

言葉にするときも、

自分が、

自分自身をリードしているのですから、

「自分をリードしているのは自分」を、

ボンヤリと感じるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1006)、(分数  {\normalsize {α}} -426)