分数のわり算の問題に、帯分数が混ざります。1つでしたら、なんとか受け入れて、計算できます。2つになると、帯分数を仮分数に書き換えることに注意を振り向けることができなくなり、ひどく混乱してしまいます。

 {\Large\frac{3}{4}}÷ {\Large\frac{2}{3}}=  の

左の帯分数 1 {\Large\frac{3}{4}} を、

仮分数  {\Large\frac{7}{4}} に直すことはできます。

 

そして、

右の分数  {\Large\frac{2}{3}} を、ひっくり返して、

 {\Large\frac{3}{2}} に書き換えて、

わり算  1 {\Large\frac{3}{4}}÷ {\Large\frac{2}{3}}=  を、

かけ算   {\Large\frac{7}{4}}× {\Large\frac{3}{2}}=  に変えて、

 {\Large\frac{21}{8}}= と、掛けて、

帯分数 2 {\Large\frac{5}{8}} に書き換えることができます。

 

① 帯分数を、仮分数に書き換えること。

② ÷ を、× に書き換えて、

÷ の右の分数を、ひっくり返すこと。

この 2つを順にできます。

 

この子は、

注意力の大半を、

÷ の右の分数を、ひっくり返すことに

取られています。

 

帯分数を、仮分数に書き換えることを、

残っているわずかな注意力で、

なんとか行うレベルです。

 

 

また、

 {\Large\frac{6}{7}}÷1 {\Large\frac{1}{3}}=  の

右の帯分数 1 {\Large\frac{1}{3}} を、

仮分数  {\Large\frac{4}{3}} に直すこともできます。

 

この  {\Large\frac{4}{3}} は、

÷ の右の分数だから、ひっくり返して、

 {\Large\frac{3}{4}} に書き換えて、

わり算   {\Large\frac{6}{7}}÷ {\Large\frac{4}{3}}= を、

かけ算   {\Large\frac{6}{7}}× {\Large\frac{3}{4}}=  に変えて、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}3\\\cancel{6}\end{matrix}\,}{7}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{3}{\begin{matrix}\cancel{4}\\2\end{matrix}\,}}=  と、途中約分して、

 {\Large\frac{9}{14}} と、掛けます。

 

 

分数のわり算に慣れる前です。

 

÷ の右の分数をひっくり返すことに、

注意力の大半を奪われています。

 

帯分数を、仮分数に書き換えることを、

わずかに残された注意力で

行います。

 

そうすると、

 {\Large\frac{1}{4}}÷1 {\Large\frac{2}{3}}=  のように、

2つの帯分数になると、

注意力の余裕がゼロになってしまいます。

 

それでも、

なんとかできるのは、

左の帯分数 1 {\Large\frac{1}{4}}

仮分数  {\Large\frac{5}{4}} に直すことです。

 

右の帯分数 1 {\Large\frac{2}{3}} を、

仮分数  {\Large\frac{5}{3}} に直すことになると、

注意力がゼロの状態です。

 

ひどく混乱してしまいます。

 

 

注意力がゼロですから、

言葉にならない言葉で思うようです。

 

÷ の右の分数を、

ひっくり返すことで手一杯だから、

帯分数を 2つも入れて、

仮分数に直すことまで

させてほしくないよなぁ・・・のような

強い不満のようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1013)、(分数  {\normalsize {α}} -428)