3けたのたし算の答えに、「×」が付きます。この答えを消さないで、残したまま計算し直します。そして、1~2カ所の間違いだけを、正しい答えに書き換えます。このような直し方の作法を教えます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  と書いて、

「×」が付いています。

 

子どもが、

自力でできる訂正の仕方は、

計算し直すことです。

 

ただし、

計算し直して、

ミスしているところを書き換えるまで、

自分が書いた答え 224 を、

正しいと認める

曖昧な受け止め方をしなければなりません。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  から、

自分が書いた答え 224 を消して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline \end{array} }} \\  にしてからの

計算し直しではありません。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  と、

「×」の付いた答えを残したままの

計算し直しです。

 

「×」が付いていますから、

消してしまいたいのです。

 

でも、

3けたのたし算ですから、

2回以上のたし算の答えが書いてあります。

 

2回以上のたし算の答えが

すべて間違えているようなことは

ほとんど起こりません。

 

1~2カ所だけが、

チョットした間違いなのです。

 

 

この 1~2カ所の

チョットした間違いを、

正しい答えに書き換えれば、

「×」が、

「〇」に変わります。

 

自分が書いた答え 224 を、

1~2カ所の間違いを含んでいるけれど

間違い以外は正しいと受け入れて、

そして、計算し直します。

 

このような「計算し直し」を、

言葉で説明して、

理解させて、

子どもが自力でできるようにすることは、

難しくて、

できることではないでしょう。

 

確実に、

子どもに伝えることが可能なことは、

自分が書いた答え 224 を、

消さずに   {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  残して、

そして、

計算し直すことで、

自分が書いた答え 224 と

見比べるやり方です。

 

このようなことを教えれば、

1~2カ所の間違いを探し出して、

正しい答えに書き直すような

「計算し直し」を体験させることができます。

 

 

以下のような実例が、

お勧めの教え方です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の一の位の 6 と 8 を示して、

「6+8=14」、

この子の答えの一の位の 4 を示して、

「合っている」と言ってから、

「指、1」です。

 

途中を省略して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の百の位の 3 と 8 を示して、

「3+8=11」、

この子が指に取った 1 を触って、

「1 増えて、12」、

この子の答えの百の位の 2 を示して、

「合っている」と言ってから、

その左隣(千の位)の余白を示して、

「ここ、1」です。

 

こうして 1カ所の間違いを探し出して、

正しい答えに書き直します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1037)、(+-  {\normalsize {α}} -551)