7+5= を見たら、答え 12 が、
5+9= を見たら、答え 14 が、
8+3= を見たら、答え 11 が、
瞬時に出る感覚があります。
たし算の感覚です。
このたし算の感覚を持つ前でしたら、
例えば、
7+5= の 7 を見て、
次の 8 から、
+5 の 5回、
8、9、10、11、12 と数えて、
答え 12 を出します。
答えの出し方が、
同じ問題 7+5= ですが、
大きく違います。
つまり、
たし算は、
閾値型の学びになっています。
閾値とは、
ある現象や反応など(たし算の感覚)が
誘起される最低限の量のことです。
ですが、
たし算の感覚の場合、
量自体がハッキリとしていませんから、
何となく、
練習の量のようなあいまいなものになります。
ですから、
その量の最低限の量も、
たし算の感覚の場合、
ハッキリとしていません。
2,000題や、
3,000題のように、
あいまいです。
閾の字の
音読みが「イキ」、
訓読みが「しきい」です。
そして、
閾値を使う分野で読み方も違うようです。
心理学や生理学などでは「いきち」、
物理学や工学などでは「しきいち」と
読むことが多いようです。
工学系では
「しきい値」というひらがな表記が
定着しているようです。
さて、
7+5= の 7 を見て、
次の 8 から、
+5 の 5回、
8、9、10、11、12 と数えて、
答え 12 を出すような数える計算で、
たし算を繰り返し練習していると、
子どもの中に何かが積み上がり、
その何かの量が、
閾値を超えると、
7+5= を見たら瞬時に、
答え 12 が出るようになります。
8、9、10、11、12 と、
数えようとしていますが、
数える前に、
答え 12 が出ています。
たし算の練習は、
閾値型の学びになっています。
つまり、子どもは、
たし算の感覚を持つと同時に、
ある一定レベルを超えると、
同じ計算問題の答えの出し方が
大きく違ってしまうこと(閾値型の学び)も、
体験しています。
(基本 -1067)、(+-
-571)