四則混合の計算順を、こちらから、「計算順?」と促された後、決めるのは、反応性です。計算する前に、計算順を決める習慣を持った後は、この習慣に、子どもは動かされますから、主体性で決めた計算順に変わります。

四則混合の計算問題

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  を計算する前の子に、

「計算順?」と聞けば、

子どもは、

「分かった」のような感じでうなずいてから、

無言で、指先で、

計算順を示してくれます。

 

まず、

かっこの中の + です。

 

次に、

かっこの左の × です。

 

それから、

かっこの右の - です。

 

 

このように、

子どもが、

自分の指先で示すのは、

計算の記号です。

 

+ を示して、

× を示して、

- を示します。

 

無言で、

指先を、パパッと動かします。

 

正しい計算順です。

 

 

さて、

「計算順?」と促された後、

このように決めた計算順は、

実は、

反応性で決めた計算順です。

 

計算順を決めるのは、

この子ですから、

自分で決めていますが、

「計算順?」と促された後ですから、

こちらのリードに反応しています。

 

 

でも面白いことに、

計算する前に、

「計算順?」と促されてから、

計算順を決めることを、

20回、

30回と繰り返すと、

計算する前に、

計算順を決めることが、

自然に自動的に、習慣になります。

 

そして、

計算する前に、

計算順を決めることが、

習慣になれば、

この後は、

「計算順?」と促されなくても、

四則混合の計算問題

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  を見たら、

習慣にリードされて、

計算順を、

+ 、× 、- と、

計算する前に決めてしまいます。

 

こうなると、

主体性で決めた計算順です。

 

子どもの内面の習慣に、

リードされて動きますから、

こちらから、

「計算順?」と促されていません。

 

子ども自身の主体性なのです。

 

 

つまり、

自分の内面の習慣 :

計算する前に計算順を決める習慣が、

子ども自身を動かしています。

 

これが、習慣の力です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1084)、(分数  {\normalsize {α}} -450)