3けたの筆算のたし算の計算ミスを、誤答をそのまま残して、解き直す直し方を、高校数学になると必要な作法ですから、小学算数のレベルから、伝授します。

3けたの筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  に

「☓」が付きます。

 

学びを深めるチャンスです。

 

 

ですが、

子どもの心は、

「☓」を

「〇」に変えたいだけです。

 

「☓」を嫌うことと、

「〇」を好むことは、

ものの見方:パラダイムで、

社会通念です。

 

子どもは、

学校や、自宅での暮らしを通して、

周りからの影響で、

「☓」を嫌い、

「〇」を好むようになっています。

 

「どうして?」ではなくて、

「そういうもの」なのです。

 

ハッキリとした理由などないのですが、

「☓」を嫌い、

「〇」を好みます。

 

 

しかも、

かなり強い思いですから、

3けたの筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  に、

付いている「☓」を見て、

「嫌だなぁ」と強く思い、

早く「〇」にしたいのです。

 

こうなっているのが子どもですから、

間違った答え 224 を、

消してしまいたいのです。

 

間違えた答え 224 を消しても、

「☓」が、

「〇」に変わりはしないのですが、

「☓」自体が嫌ですから、

消してしまいたいのです。

 

本当は、

「☓」を消したのですが、

そうできませんから、

その代わりに、

間違えた答え 224 を消そうとします。

 

 

こうなっている子に、

消させないで、

間違えた答え 224 を残したままで、

この答えを直して、

正しい答え 1224 に

変えたいのですから、

かなり強いリードをします。

 

消そうとする子どもに、

強引に割って入ります。

 

でも、

中立的な気持ちで、

実にアッサリと淡々と、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の一の位の 6 と 8 を示して、

「6+8=14」と足して、

この子の答えの一の位の 4 を示して、

「合っている」と言ってから、

「指、1」とリードします。

 

次に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の十の位の 7 と 4 を示して、

「7+4=11」と足して、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「1 増えて、12」と言って、

この子の答え 224 の十の位の 2 を示して、

「合っている」と言って、

「指、1」とリードします。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline224\end{array} }} \\  の百の位の 3 と 8 を示して、

「3+8=11」と足して、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「1 増えて、12」と言って、

この子の答え 224 の百の位の 2 を示して、

「合っている」と言って、

その左前を示して、

「ここ 1」と言います。

 

このようにリードされた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 376 \\ +\: 848 \\ \hline1224\end{array} }} \\ と書きます。

 

「☓」に重ねるように

「〇」を書いて、

こちらのリードを終えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1088)、(+-  {\normalsize {α}} -583)