筆算のたし算の虫食い算で
繰り上がりのある計算です。
理屈を教えようとすると、
とても難しい説明になります。
回りくどくなるからです。
でも、
答えの出し方だけを教えて、
子どもが自力で計算できるようにするのでしたら
易しいのです。
教える対象次第で、
難易が大きく違う計算です。
さて、
筆算のたし算で、
繰り上がりがあるときは、
例えば、
です。
普通は、
答え 91 を隠して、
子どもに計算させます。
です。
答えの出し方は、
パターン化できます。
一の位の 6 と 5 を上から下に見て、
6+5=11 と足して、
と書いて、
1 を、
十の位のたし算の答えに足すために覚えます。
次に、
十の位の 6 と 2 を上から下に見て、
6+2=8 と足して、
足すために覚えている 1 を足して、
8+1=9 にしてから、
と書きます。
このような繰り上がりのあるたし算を
楽にスラスラと計算できるようになった子に、
を計算させます。
を計算した式、
の足す数 25 を隠した問題です。
できそうな計算で、
でも、
できない計算です。
難しいのです。
このようなとき、
答えを言ってしまい
書かせてしまいます。
例えば、
の一の位の
6 と、〇 と、1 を、上から下に示して、
「ろく(6)足すご(5)、じゅういち(11)」と言い、
〇 を示して、
「ここ、ご(5)」と言い、
91 の 1 を示して、
「じゅういち(11)のいち(1)」と言い、
「指、いち(1)」と言います。
そして、
の十の位の
6 と、〇 と、9 を、上から下に示して、
「ろく(6)足すに(2)、はち(8)」と言ってから、
子どもが指に取っている 1 を触って、
「いち(1)増えて、く(9)」と言い、
91 の 9 を示します。
答えを書いて、
答えの出し方を聞いた子は、
「どのように計算するのか」を、
すでに分かっていて
自分が書いた答えになるように、
逆算して、
考え始めます。
必要なだけの問題数を計算すれば、
必ず、
「そうか!」、
「こうすればいいのだ!」と、
自力で、
筆算のたし算の虫食い算で
繰り上がりのある計算の
答えの出し方を発見します。
(基本 -1097)、(+- -589)