筆算のたし算の虫食い算です。繰り上がりがあります。答えの出し方を、理由まで説明すれば、とても難しくなります。ですから、楽にスラスラできるたし算を、連想させるパターンで、答えの出し方だけを教えます。

筆算のたし算の虫食い算で

繰り上がりのある計算です。

 

理屈を教えようとすると、

とても難しい説明になります。

 

回りくどくなるからです。

 

 

でも、

答えの出し方だけを教えて、

子どもが自力で計算できるようにするのでしたら

易しいのです。

 

教える対象次第で、

難易が大きく違う計算です。

 

 

さて、

筆算のたし算で、

繰り上がりがあるときは、

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  です。

 

普通は、

答え 91 を隠して、

子どもに計算させます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline \end{array} }} \\  です。

 

 

答えの出し方は、

パターン化できます。

 

一の位の 6 と 5 を上から下に見て、

6+5=11  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\  と書いて、

1 を、

十の位のたし算の答えに足すために覚えます。

 

次に、

十の位の 6 と 2 を上から下に見て、

6+2=8  と足して、

足すために覚えている 1 を足して、

8+1=9  にしてから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

このような繰り上がりのあるたし算を

楽にスラスラと計算できるようになった子に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  を計算させます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline \end{array} }} \\  を計算した式、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 25 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の足す数 25 を隠した問題です。

 

できそうな計算で、

でも、

できない計算です。

 

難しいのです。

 

 

このようなとき、

答えを言ってしまい

書かせてしまいます。

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の一の位の

6 と、〇 と、1 を、上から下に示して、

「ろく(6)足すご(5)、じゅういち(11)」と言い、

〇 を示して、

「ここ、ご(5)」と言い、

91 の 1 を示して、

「じゅういち(11)のいち(1)」と言い、

「指、いち(1)」と言います。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 66 \\ +\: 〇〇 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\  の十の位の

6 と、〇 と、9 を、上から下に示して、

「ろく(6)足すに(2)、はち(8)」と言ってから、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「いち(1)増えて、く(9)」と言い、

91 の 9 を示します。

 

答えを書いて、

答えの出し方を聞いた子は、

「どのように計算するのか」を、

すでに分かっていて

自分が書いた答えになるように、

逆算して、

考え始めます。

 

必要なだけの問題数を計算すれば、

必ず、

「そうか!」、

「こうすればいいのだ!」と、

自力で、

筆算のたし算の虫食い算で

繰り上がりのある計算の

答えの出し方を発見します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1097)、(+-  {\normalsize {α}} -589)