単項式の乗除は、
わり算:÷を含むとき
分数の形に書き換えます。
書き換えるルールは単純です。
① ÷ がある。
② 最初は、上(分子)、
× の後は、上(分子)、
÷ の後は、下(分母)。
これだけのルールです。
例えば、
= です。
÷ が、
1つあります。
分数の形に書き換えます。
最初の は、上、
次の は、
÷ の後なので、下、
最後の は、
× の後なので、上です。
書き換えると、
== です。
さて、
子どもに聞かれた問題の
しかも
答えの出し方だけを教えます。
このような教え方は、
できそうでできないものです。
例えば、
= の ÷ を示して、
「割る」、
「棒」と言います。
見ている子どもは、
= と書きます。
続いて、
= の
を示して、「上」と言い、
を示して、「下」と言い、
を示して、「上」と言います。
見ている子どもは、
== と書きます。
無意識に、つい、
他の問題にも通用することを
教えてしまうからです。
例えば、
「ここに、÷ があります」、
「÷ が、一つでもあれば、
分数に書き換えます」のようなことです。
あるいは、
「分かった?」のように、
子どもの理解を
確かめてしまいます。
そうしたくなるでしょうが、
分からなければ、
子どもは、また聞きますから、
その時、
また教えればいいのです。
分かるや、分からない、
自力でできるや、できないを
子ども自身に評価させます。
聞かれた問題の答えの出し方だけに
狭く鋭く絞らないと
子どもは、
こちらへの甘えを出します。
子どもに甘えさせると、
子どものこちらへの反応性を
そうとは知らないうちに
育ててしまいます。
鋭く狭く聞かれた問題の答えの出し方だけを
こちらに頼らせないように
冷たく教えることで、
初めて、
子どもの主体性の率先力が育ちます。
子どもの主体性の率先力が育てば、
自力で答えを出そうとする態度も
自然に育ちます。
(基本 -1119)、(分数 -462)