840÷8=15 と計算します。
間違えています。
正しくは、
840÷8=105 です。
子どもに、
自力でできる直し方を教えます。
この子が、
確実にできることは、
① 間違えている答え 840÷8=15 を、
消さないで残すことと、
② 問題 840÷8= を、
計算し直すことと、
③ 新たに計算した答えを
消さずに残してある答えと見比べことと、
④ 同じ答えであれば、
「合っている」と認めることと、
⑤ 違う答えであれば、
新たに計算した答えに書き換えることです。
ですが、
こちらは、
間違えている答え 840÷8=15 を
見てすぐ、
「0 を、書き忘れ」に気が付きます。
ですから、
「0を、書き忘れています」のように、
間違えたところだけを教えたくなります。
間違えているところを
教えることが、
間違えている答え 840÷8=15 の
直し方を教えることだと、
何となく思っているからです。
このような教え方は、
子どもが計算して、
840÷8=15 と書いて、
「☓(バツ)」が付いた流れと
合いません。
4÷8=0・・・4 だけを
子どもが計算したのではないのです。
8÷8=1 、
4÷8=0・・・4 、
40÷8=5 と、
3回のわり算を計算しています。
超能力のような特別な力で、
2番目の計算 4÷8=0・・・4 の
0 を書き忘れていると、
これだけに
気付くようなことを
子どもは、
自力でできないでしょう。
間違えたところだけを教えても、
子どもは、
まねできません。
正しい部分も計算しています。
だから、
始めから計算し直す教え方をして
全体の計算の流れの中で
間違えている部分を直すような
教え方をすれば、
子どもはまねできます。
しかも、
始めから計算し直す教え方で、
正しい部分を
「合っている」と言い、
間違えている部分を
「ここ、〇〇」とだけ言うように
淡々と教えることで、
子どもは、
こちらが教えたことを
ソックリまねすることができます。
以下のような教え方が、
その実例です。
840÷8=15 の
840 の 8 と、
÷8 の 8 をこの順に示して、
「8÷8=1」と言い、
子どもの答え 15 の 1 を示して、
「合っている」と言います。
続いて、
840 の 4 と、
÷8 の 8 をこの順に示して、
「4÷8=0 あまり 4」と言い、
子どもの答え 15 の 5 を示して、
「ここ 0」と言い、
840 の 4 と、0 の間のやや下に、
あまり 4 を、
「ここ 4」と言って、書かせます。
それから、
840 の 4 と、0 の間のやや下に、
書いた 4 と、0 を丸で囲み、
÷8 の 8 をこの順に示して、
「40÷8=5」と言い、
子どもが書き直している答え
840÷8=10 の
10 の右の余白を示して、
「ここ 5」と言います。
このようなリードで、
子どもは、
840÷8=15 を、
840÷8=105 と正しくできて、
間違えている答えの直し方を学びます。
(基本 -1120)、(×÷
-203)