筆算のたし算の答えを出すことに絞り込んだ情報を、バラバラに、でも使われる順に並べている実況中継型リードで、答えの出し方を子どもに体験させる教え方です。

算数の計算問題の

答えの出し方を習う子どもを、

自動的に、例外なく誰も、

自分の計算問題として捉えさせて、

自力で答えを出す方法を

つかもうとさせてしまう教え方です。

 

例えば、

2けたの筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\  の

教え方です。

 

 

子どもは目の前の

計算問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

見ています。

 

こちらは、

子どもの真後ろから

計算問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\  と、

子どもの後ろ姿を見ています。

 

そして、

子どもの肩越しに

こちらの手を伸ばして、

こちらが持っているペン先で、

無言で、

計算問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\  の

一の位の   {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5\\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\  (5 と 8)を示して、

「 5+8=13 」と言い、

8 の真下を示して、

「ここ、3 」、

「指、1 」と言います。

 

このようにリードされた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

このような

答えを出す情報だけに絞り込んだ

実況中継型リードをされた子は、

答え   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  を書くとき、

自動的に考え始めます。

 

一の位のたし算の

答え 13 の一部分の

3 だけを書いて、

1 を指に取らせます。

 

こちらからは、

こうする理由を

まったく何も説明しません。

 

だから子どもは、

「どういうこと?」のように

答え 13 の一部分の

3 だけを書いて、

1 を指に取ことを、

自分なりに納得しようとして、

アレコレと考えます。

 

こちらが、

「考えなさい」などと言っていないのに、

主体的に考えています。

 

 

補足します。

 

こちらから、

子どもに伝える情報は、

バラバラなのです。

 

バラバラですが、

計算問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えを出す順に、

並べています。

 

 

なお、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 18 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  の十の位のたし算も、

同じような

実況中継型リードで教えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1125)、(+-  {\normalsize {α}} -604)