たし算の式 5+1= は、この式だけで、子どもに計算を指示しています。

5+1=  のたし算は、

これだけで

メッセージになっています。

 

 

ところが、

数唱は、

形がありません。

 

「いち、に、さん、し」と、言って?

 

こう促さなければ、

子どもは、

数唱を唱えません。

 

 

さらに、

5 は、

形があり、

目に見えます。

 

でも、

これだけで、

メッセージになっていません。

 

「読んで?」と、

促さなければ、

子どもは、

「ご」と読みません。

 

 

また、

数字 6 を

子どもに書かせることも同じです。

 

「ろくを、書いて?」と、

促さなければなりません。

 

 

これらと違って、

5+1=  は、

これだけで、

メッセージになっています。

 

「5 に、

1 を足して、

その答えを、

= の右に書きなさい」という

メッセージです。

 

 

つまり、

5+1=  は、

この式だけで、

「答えを出して書きなさい」と

子どもに伝えています。

 

だから、

5+1=  を見た子は、

5 の次の数 6 を

数唱を利用して数えて出して、

5+1=6  と書きます。

 

たし算の式  5+1=  は、

このようなメッセージを子どもに伝えて、

そして、

子どもに答えを出させて、

書かせてしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1131)、(+-  {\normalsize {α}} -608)