小数の筆算のかけ算は、2段階に計算します。① 小数点を無視して計算します。② 答えに、小数点を付けます。

小数点の付いた筆算のかけ算です。

 

例えば、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  0.38 \\ \:\:\:\:\:\:\:\times  \: 0.54 \\ \hline \end{array}  }}\\  は、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  に、

小数点が付いただけです。

 

 

さて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  の計算は、

その一部分の  {\normalsize{\begin{array}{rr} 38 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\  を

先に計算します。

 

4×8=32  の 2 を書いて、

3 を覚えて、

4×3=12 に、3 を足して、

12+3=15 にして、書きます。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\times  \: 54 \\ \hline   152 \\\end{array}  }}\\  です。

 

 

続いて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  の一部分の

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\times  \: 5 \:\:\:\:\\ \hline \end{array}  }}\\  を計算します。

 

5×8=40  の 0 を書いて、

4 を覚えて、

5×3=15 に、4を足して、

15+4=19 にして、書きます。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \times  \: 54 \\ \hline   152 \\   190\:\:\:\:\\\end{array}  }}\\  です。

 

 

それから、

2つのかけ算の答えを足します。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\times  \: 54 \\ \hline   152 \\   190\:\:\:\:\\\hline \:2052\end{array}  }}\\  です。

 

この子は、

このようなかけ算をスラスラとできます。

 

 

だから、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  0.38 \\ \:\:\:\:\:\:\:\times  \: 0.54 \\ \hline \end{array}  }}\\  を計算できないこの子に、

0.38 の一部分の 0. と、

0.54 の一部分の 0. を、

何も言わないで、

ペン先で隠します。

 

こうすると、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  だけが見えます。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  であれば、

見慣れた計算問題で、

スラスラ計算できる子ですから、

すぐに、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\times  \: 54 \\ \hline   152 \\   190\:\:\:\:\\\hline \:2052\end{array}  }}\\  と計算できるはずです。

 

 

そして、

この子が、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\times  \: 54 \\ \hline   152 \\   190\:\:\:\:\\\hline \:2052\end{array}  }}\\  と計算したら、

答え 2052 の右端に、

「ここ、小数点」と言って、

2052. と、

小数点 . を書かせて、

左に 4つ動かして、

0.2052 とします。

 

 

このように、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  0.38 \\ \:\:\:\:\:\:\:\times  \: 0.54 \\ \hline \end{array}  }}\\  の答えの出し方は、

2段階です。

 

最初に、

小数点を無視して、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\:\:\times  \: 54 \\ \hline \end{array}  }}\\  の答えを出します。

 

それから、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  38 \\ \:\times  \: 54 \\ \hline   152 \\   190\:\:\:\:\\\hline \:2052\end{array}  }}\\  の答え 2052 に、

0.2052 のように、

小数点を付けます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1169)、(×÷  {\normalsize {α}} -210)