「分からない」と聞かれたら、
普通、
「教えて、できるように育てる」態度で、
「どこ?」のように聞き始めます。
こちらは、
計算を教えようとしています。
つまり、
「計算問題の答えの出し方を教える」と
先に決めています。
このブログでのお勧めは、
少し違います。
「分からない」と聞かれたら、
聞いた子の習慣を
再度、
評価します。
① 「計算できるから、計算してしまう」。
② 「計算できるのに、計算しない」。
この 2つの習慣の
どちらの子なのかを評価します。
そして、
「計算できるのに、
計算しない」習慣の子でしたら、
習慣を入れ替えることを、
メインに教えると決めます。
すでに、
「計算できるから、
計算してしまう」習慣の子でしたら、
聞かれた計算の
次の 1ステップだけを教えます。
次の計算自体であることや、
次にすること自体であることや、
教える内容は、さまざまですが、
次の 1ステップだけを教えます。
例えば、
を、
「分からない」と聞く子です。
この子は、
「計算できるのに、計算しない」習慣です。
筆算のたし算は、
右から計算することを理解していて、
右から計算できる子です。
の右端は、
上に 7 、下に 5 ですから、
ここだけを見れば、
計算できます。
「計算できるから、
計算してしまう」習慣でしたら、
7+5=12 と足して、
と書くことくらいはできます。
そして、
1 を覚えてから、
どこに足すのか迷うことがあるくらいでしょう。
それなのに、
「分からない」と聞くのですから、
習慣の入れ替えをメインに指導します。
聞かれた問題 の
1ステップだけを教えます。
子どもを立たせて、
問題 を、
子どもの正面に置き、
こちらは、真横からリードします。
次のような実況中継型リードで、
1ステップだけを教えて、
スパッと
教え終えてしまいます。
の 7 と 5 を
こちらのペン先で
無言で示しながら、
「しち 足す ご じゅうに」と言います。
すぐに続けて、
5 の真下を
無言で示して、
「ここ、に(2)」、
「指、いち(1)」と言います。
リードされた子は、
こちらの計算 7+5=12 を、
自分もして、
「そうだ!」と、心で納得して、
と書いて、
指を 1 本伸ばします。
そして、
この続きを聞くために、待つのですが、
こちらが、
この1ステップで教え終えてしまい、
から視線を外して、
子どもから離れますから、
子どもは困ります。
困りながらも、
こちらは助けようとしていませんから、
しかたなしに自力で、
「計算しよう」とします。
でも、
できないでしょうから、
また「分からない」と聞きます。
聞かれたら、
こちらは、
また、1ステップだけ教えて、
教え終わるようにします。
すると、
1ステップ毎に、
「続きは自分で・・・」のような感じに
こちらから突き放されますから、
子どもは、
「計算しよう」と
しかたなしに思います。
このように、
教えないことで、
かなり強引に、
「計算できるから、
計算してしまう」習慣を育てることができます。
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