複雑な四則混合になっても、2つのパターンをシッカリと追います。① 計算する前に、計算順を決めます。② 計算順に従って、一つ一つの計算を、分数のそれぞれの計算パターンを利用して計算します。

四則混合の問題の式が、

(3 {\Large\frac{2}{15}}-2.8× {\Large\frac{3}{7}} )÷ {\Large\frac{9}{10}}=  のように、

見た目が複雑になっても、

2つのパターンの流れで、

答えを出すことができます。

 

実際に、

2つのパターンの流れで、

計算して、

答えを出します。

 

 

まず、

① 計算する前に、計算順を決めます。

 

やってみます。

 

(3 {\Large\frac{2}{15}}-2.8× {\Large\frac{3}{7}} )÷ {\Large\frac{9}{10}}=  の計算順は、

1番目、かっこの中の × です。

 

2番目、かっこの中の - です。

 

そして、

3番目、かっこの外の ÷ です。

 

 

次に、

② 計算順に従って、

一つ一つの計算を、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して

計算します。

 

1番目の計算  2.8× {\Large\frac{3}{7}}  からです。

 

計算パターンを利用して、

小数 2.8 を分数に書き換えて、

別の計算パターンを利用して、

帯分数を仮分数に書き換えて、

それから、

さらに別の計算パターンを利用して

掛けます。

 

 

計算します。

 

小数 2.8 は、

分母を 10 にして、

2.8=2 {\Large\frac{8}{10}}  です。

 

2 で約分します。

 

 {\Large\frac{8}{10}}=2 {\Large\frac{4}{5}}  です。

 

これで、

2.8× {\Large\frac{3}{7}}  が、

 {\Large\frac{4}{5}}× {\Large\frac{3}{7}}  と、

分数だけに書き換わります。

 

 

続いて、

帯分数 2 {\Large\frac{4}{5}} を、

仮分数に書き換えます。

 

計算パターンを利用して

2×5+4=14 から、

 {\Large\frac{4}{5}} {\Large\frac{14}{5}}  です。

 

こうして、

 {\Large\frac{4}{5}}× {\Large\frac{3}{7}} {\Large\frac{14}{5}}× {\Large\frac{3}{7}}  と

帯分数のないかけ算の式に

書き換わります。

 

 

次は、

分数のかけ算の計算パターンを利用して、

まず、

掛ける前に約分してから、

掛けます。

 

約分してから、掛けると、

 {\Large\frac{14}{5}}× {\Large\frac{3}{7}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}2\\\cancel{14}\end{matrix}\,}{5}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{3}{\begin{matrix}\cancel{7}\\1\end{matrix}\,}} {\Large\frac{6}{5}}  です。

 

この答え  {\Large\frac{6}{5}} を、

計算パターンを利用して

帯分数に書き換えると、

 {\Large\frac{1}{5}} です。

 

ここまでで、

1番目の計算  2.8× {\Large\frac{3}{7}}  の答えが、

 {\Large\frac{1}{5}} と出ます。

 

 

続いて、

2番目の計算は、

(3 {\Large\frac{2}{15}}-2.8× {\Large\frac{3}{7}} )÷ {\Large\frac{9}{10}}=  の

かっこの中の - です。

 

1番目の計算の答えが、

 {\Large\frac{1}{5}} を利用すれば、

2番目の計算は、3 {\Large\frac{2}{15}}-1 {\Large\frac{1}{5}}  です。

 

 

このひき算は、

分数のひき算の計算パターンを利用して

まず通分します。

 

共通分母は、

計算パターンを利用して

大きい方の分母 15 を、

小さい方の分母 5 で割り、

15÷5=3  ですから、

割り切れます。

 

このことから、

 {\Large\frac{2}{15}}-1 {\Large\frac{1}{5}}  を、

分母 15 で通分します。

 

計算パターンを利用して、

通分します。

 

 {\Large\frac{2}{15}}-1 {\Large\frac{1}{5}}

 {\Large\frac{2}{15}}-1 {\Large\frac{3}{15}}=  となります。

 

計算パターンを利用して、

分母がそろった後は、

分子同士のひき算です。

 

2-3  は、

引くことができませんから、

計算パターンを利用して、

引くことができるように工夫します。

 

 {\Large\frac{2}{15}}-1 {\Large\frac{3}{15}}

 {\Large\frac{17}{15}}-1 {\Large\frac{3}{15}}=  と、

引くことのできるひき算に変わります。

 

計算すると、

 {\Large\frac{17}{15}}-1 {\Large\frac{3}{15}}=1 {\Large\frac{14}{15}}  です。

 

この 1 {\Large\frac{14}{15}} は、

2番目の計算の答えです。

 

 

それから、

3番目の計算です。

 

1番目と、2番目の計算が終わり、

(3 {\Large\frac{2}{15}}-2.8× {\Large\frac{3}{7}} )  が、

 {\Large\frac{14}{15}} に替わりますから、

3番目の計算は、

 {\Large\frac{14}{15}}÷ {\Large\frac{9}{10}}=  です。

 

わり算の計算パターンを利用して、

帯分数 1 {\Large\frac{14}{15}} を、

仮分数  {\Large\frac{29}{15}} に書き換えてから、

÷ の右の  {\Large\frac{9}{10}} を、

 {\Large\frac{10}{9}} に書き換えて、

÷ を、× に書き換えると、

 {\Large\frac{14}{15}}÷ {\Large\frac{9}{10}}

 {\Large\frac{29}{15}}× {\Large\frac{10}{9}}=  です。

 

かけ算の計算パターンを利用して、

掛ける前に、約分してから、

掛けます。

 

 {\Large\frac{29}{15}}× {\Large\frac{10}{9}}

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{29}{\begin{matrix}\cancel{15}\\3\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}2\\\cancel{10}\end{matrix}\,}{9}} {\Large\frac{58}{27}}  です。

 

仮分数を帯分数に書き換える

計算パターンを利用して、

58÷27=2・・・4  から、

 {\Large\frac{58}{27}}=2 {\Large\frac{4}{27}}  です。

 

 

① 計算する前に、計算順を決めます。

② 計算順に従って、

一つ一つの計算を、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して

計算します。

 

この 2つのパターンを

利用して答えを出しています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1191)、(分数  {\normalsize {α}} -482)