×(
+
)-
= は、
複雑そうに見える四則混合の計算です。
2つのシンプルなパターンを
確実に追うようにすれば、
楽に、
確実に計算できます。
2つのパターンは、
次の 2つです。
① 計算する前に、計算順を決めます。
② 計算順に従って、
一つ一つの計算を、
分数のそれぞれの計算パターンを利用して
計算します。
① の
計算する前に、計算順を決めることは、
短期間で、
できるようになります。
② の
計算順に従って、一つ一つの計算を、
分数のそれぞれの計算パターンを利用して
計算することは、
計算パターンの種類が多い上に、
似ているものもあるために、
区別して使えるようになるまで、
かなりの期間が必要です。
ですが、
ひとたびそれぞれの計算を
区別して使えるようになれば、
半ば習慣化して、
楽に計算することができます。
×(
+
)-
= の計算で、
一つ一つの計算に、
分数のそれぞれの計算パターンを利用して、
答えを出すことを、
例示します。
×(
+
)-
= の計算順は、
1番目、かっこの中の + 、
2番目、かっこの左手前の × 、
3番目、かっこの右後ろの - です。
まず、1番目の計算 +
に、
計算パターンを利用して、
答えを出します。
分数のたし算の計算パターンは、
2つの分母が
同じ場合と、
違う場合に分かれます。
2つの分母が同じであれば、
そのまま、分子同士を足します。
2つの分母が違えば、
共通分母を探して、
通分してから、
分子同士を足します。
+
の 2つの分母は、
3 と 5 で、
違います。
共通分母を探してから、
通分して、2つの分母をそろえて、
そして、
分子同士を足します。
共通分母を探す計算パターンは、
大きい方の分母の倍数を
小さい方の分母で、割って、
割り切れる数です。
大きい方の分母 5 の倍数は、
5、10、15、20、・・・です。
小さい方の分母 3 で割り切れるのは、
15 です。
この 15 が、
たし算 +
の共通分母です。
共通分母 15 に、
+
を通分します。
計算の仕方は、
約分の逆の倍分です。
の分母 3 を 15 にするには、
5 を掛けますから、
分子 2 も、
同じ 5 を掛けて、
=
です。
も、
同じような計算で、
=
です。
これで、
+
=
+
= と通分できます。
分母がそろいましたから、
分子同士を足します。
+
=
と計算できます。
この を、
仮分数を帯分数に書き換えるのですが、
2番目の計算が、
分数のかけ算ですから、
仮分数のままにします。
2番目の計算 ×(
+
) は、
1番目の計算の答えから、
かっこの中の +
が、
に変わっていますから、
×
= です。
分数のかけ算は、
掛ける前に約分をして、
そして、
分母同士と
分子同士を、それぞれ掛けます。
×
= は、
左上の 5 と、右下の 15 を、5 で、
左下の 8 と、右上の 16 を、8 で、
それぞれを約分します。
×
= と約分できます。
それから掛けると、
×
=
と計算できます。
この が、
2番目の計算の答えです。
そして、
3番目の計算 ×(
+
)-
= の
かっこの右後ろの - は、
×(
+
) が、
2番目までの計算で、
に変わっていますから、
-
= です。
分数のひき算の計算パターンは、
2つの分母が
同じ場合と、
違う場合に分かれます。
2つの分母が同じであれば、
そのまま、分子同士を引けるときは、引き、
引けないときは、
引けるようにしてから、引きます。
2つの分母が違えば、
共通分母を探して、
通分してから、
分子同士を、
引けるときは、引き、
引けないときは、
引けるようにしてから、引きます。
-
= の 2つの分母は、
3 と 4 で、
違います。
共通分母を探してから、
通分して、2つの分母をそろえて、
そして、
分子同士を引きます。
共通分母を探す計算パターンは、
大きい方の分母の倍数を
小さい方の分母で、割って、
割り切れる数です。
大きい方の分母 4 の倍数は、
4、8、12、16、・・・です。
小さい方の分母 3 で割り切れるのは、
12 です。
この 12 が、
ひき算 -
の共通分母です。
共通分母 12 に、
-
を通分します。
計算の仕方は、
約分の逆の倍分です。
の分母 3 を 12 にするには、
4 を掛けますから、
分子 2 も、
同じ 4 を掛けて、
=
です。
も、
同じような計算で、
=
です。
これで、
-
=
-
= と通分できます。
分母がそろって
分子同士を引くことができますから、
引きます。
-
=
と計算できます。
このように、
複雑そうに見える四則混合の計算
×(
+
)-
= も、
2つのシンプルなパターンを
確実に追うようにすれば、
答え を出すことができます。
シンプルな 2つのパターンは、
① 計算する前に、計算順を決めることと、
② 計算順に従って、一つ一つの計算を、
分数のそれぞれの計算パターンを利用して
計算することです。
(基本 -1194)、(分数
-483)