四則混合の計算は、計算する前に、計算順を決めてから、分数の四則計算の計算パターンを利用して、計算順に答えを出して進めます。

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  は、

複雑そうに見える四則混合の計算です。

 

2つのシンプルなパターンを

確実に追うようにすれば、

楽に、

確実に計算できます。

 

2つのパターンは、

次の 2つです。

 

① 計算する前に、計算順を決めます。

② 計算順に従って、

一つ一つの計算を、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して

計算します。

 

 

① の

計算する前に、計算順を決めることは、

短期間で、

できるようになります。

 

② の

計算順に従って、一つ一つの計算を、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して

計算することは、

計算パターンの種類が多い上に、

似ているものもあるために、

区別して使えるようになるまで、

かなりの期間が必要です。

 

ですが、

ひとたびそれぞれの計算を

区別して使えるようになれば、

半ば習慣化して、

楽に計算することができます。

 

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  の計算で、

一つ一つの計算に、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して、

答えを出すことを、

例示します。

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  の計算順は、

1番目、かっこの中の + 、

2番目、かっこの左手前の × 、

3番目、かっこの右後ろの - です。

 

 

まず、1番目の計算   {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}   に、

計算パターンを利用して、

答えを出します。

 

分数のたし算の計算パターンは、

2つの分母が

同じ場合と、

違う場合に分かれます。

 

2つの分母が同じであれば、

そのまま、分子同士を足します。

 

2つの分母が違えば、

共通分母を探して、

通分してから、

分子同士を足します。

 

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}  の 2つの分母は、

3 と 5 で、

違います。

 

共通分母を探してから、

通分して、2つの分母をそろえて、

そして、

分子同士を足します。

 

 

共通分母を探す計算パターンは、

大きい方の分母の倍数を

小さい方の分母で、割って、

割り切れる数です。

 

大きい方の分母 5 の倍数は、

5、10、15、20、・・・です。

 

小さい方の分母 3 で割り切れるのは、

15 です。

 

この 15 が、

たし算   {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}  の共通分母です。

 

 

共通分母 15 に、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}  を通分します。

 

計算の仕方は、

約分の逆の倍分です。

 

 {\Large\frac{2}{3}} の分母 3 を 15 にするには、

5 を掛けますから、

分子 2 も、

同じ 5 を掛けて、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{10}{15}}  です。

 

 {\Large\frac{2}{5}} も、

同じような計算で、

 {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{6}{15}}  です。

 

これで、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}

 {\Large\frac{10}{15}} {\Large\frac{6}{15}}=  と通分できます。

 

 

分母がそろいましたから、

分子同士を足します。

 

 {\Large\frac{10}{15}} {\Large\frac{6}{15}} {\Large\frac{16}{15}}  と計算できます。

 

 

この  {\Large\frac{16}{15}} を、

仮分数を帯分数に書き換えるのですが、

2番目の計算が、

分数のかけ算ですから、

仮分数のままにします。

 

2番目の計算   {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )  は、

1番目の計算の答えから、

かっこの中の   {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}}  が、

 {\Large\frac{16}{15}} に変わっていますから、

 {\Large\frac{5}{8}}× {\Large\frac{16}{15}}=  です。

 

分数のかけ算は、

掛ける前に約分をして、

そして、

分母同士と

分子同士を、それぞれ掛けます。

 

 {\Large\frac{5}{8}}× {\Large\frac{16}{15}}=  は、

左上の 5 と、右下の 15 を、5 で、

左下の 8 と、右上の 16 を、8 で、

それぞれを約分します。

 

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{8}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}2\\\cancel{16}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{15}\\3\end{matrix}\,}}=  と約分できます。

 

 

それから掛けると、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{8}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}2\\\cancel{16}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{15}\\3\end{matrix}\,}} {\Large\frac{2}{3}}  と計算できます。

 

この  {\Large\frac{2}{3}} が、

2番目の計算の答えです。

 

 

そして、

3番目の計算   {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  の

かっこの右後ろの - は、

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )  が、

2番目までの計算で、

 {\Large\frac{2}{3}} に変わっていますから、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}}=  です。

 

 

分数のひき算の計算パターンは、

2つの分母が

同じ場合と、

違う場合に分かれます。

 

2つの分母が同じであれば、

そのまま、分子同士を引けるときは、引き、

引けないときは、

引けるようにしてから、引きます。

 

2つの分母が違えば、

共通分母を探して、

通分してから、

分子同士を、

引けるときは、引き、

引けないときは、

引けるようにしてから、引きます。

 

 

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}}=  の 2つの分母は、

3 と 4 で、

違います。

 

共通分母を探してから、

通分して、2つの分母をそろえて、

そして、

分子同士を引きます。

 

 

共通分母を探す計算パターンは、

大きい方の分母の倍数を

小さい方の分母で、割って、

割り切れる数です。

 

大きい方の分母 4 の倍数は、

4、8、12、16、・・・です。

 

小さい方の分母 3 で割り切れるのは、

12 です。

 

この 12 が、

ひき算   {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}}  の共通分母です。

 

 

共通分母 12 に、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}}  を通分します。

 

計算の仕方は、

約分の逆の倍分です。

 

 {\Large\frac{2}{3}} の分母 3 を 12 にするには、

4 を掛けますから、

分子 2 も、

同じ 4 を掛けて、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{8}{12}}  です。

 

 {\Large\frac{1}{4}} も、

同じような計算で、

 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{3}{12}}  です。

 

これで、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}}

 {\Large\frac{8}{12}} {\Large\frac{3}{12}}=  と通分できます。

 

 

分母がそろって

分子同士を引くことができますから、

引きます。

 

 {\Large\frac{8}{12}} {\Large\frac{3}{12}} {\Large\frac{5}{12}}  と計算できます。

 

 

このように、

複雑そうに見える四則混合の計算

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}}=  も、

2つのシンプルなパターンを

確実に追うようにすれば、

答え  {\Large\frac{5}{12}}  を出すことができます。

 

シンプルな 2つのパターンは、

① 計算する前に、計算順を決めることと、

② 計算順に従って、一つ一つの計算を、

分数のそれぞれの計算パターンを利用して

計算することです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1194)、(分数  {\normalsize {α}} -483)