6x-9+2x+10=9 のような一元一次方程式の解き方のパターンは、未知数 x を、左に、数字を、右に集めることからです。

方程式  6x-9+2x+10=9  を、

解きます。

 

未知数 x を、左に、

数字を、右に集めます。

 

この子の集め方は、

6x-2x=9-10+9  です。

 

未知数 x が、左に、

数字が、右に集まっています。

 

 

さて、

方程式を解くときの視点は、

= 中心です。

 

未知数 x を、

左に集めるときの左とは、

= の左です。

 

同じように、

数字を、

右に集めるときの右とは、

= の右です。

 

ここが、

ハッキリとしていなくて、

ただ何となく程度の

「左に集める」や、

「右に集める」としていると、

ミスしてしまいます。

 

 

6x-9+2x+10=9  で、

未知数 x を、左に集めることを考えて、

方程式を、= を中心に見ると、

未知数 x が、2カ所にあって、

2つとも、= の左です。

 

ですから、

左に集めた結果は、

6x+2x  です。

 

つまり、

6x-9+2x+10=9  の

= の左に、

未知数 x だけを集めます。

 

 

この子の集め方は、

くどいようですが、

6x-2x=9-10+9  です。

 

集め方は、

正しくできています。

 

でも、

集めた結果の符号で、

ミスしています。

 

正しくは、

2x の前は、

- ではなくて、+ です。

 

 

推測ですが、

この子は、

= を中心にではなくて、

動かす「2x」を中心に見ているからでしょう。

 

すると、

「2x」を、

元の式  6x-9+2x+10=9  では、

その前に書いてある -9 の左に動かします。

 

-9 を飛び越して、

左に動いたので、

移項のように

符号を変えて、

+ を、- にしているようです。

 

 

このようなルールであれば、

元の式  6x-9+2x+10=9  の

-9 と、+10 は、

=9 を飛び越えて、

右に動いていますから、

この子は、

符号を変えています。

 

この同じルールで、

数字を動かして、

6x-2x=9-10+9  のように

+10 を、-10 に、

-9 を、+9 に変えています。

 

=9 の = の

左から右に動いていますから、

正しく符号を変えています。

 

でも、

この子の視点は、

= を中心にではなくて、

動かす +10 や、-9 を中心に見て、

=9 の 9 の右に動かしますから、

符号を変えています。

 

 

このように

ルールの勘違いですから、

この子の  6x-2x=9-10+9  の

正し方を教えるとき、

= を中心に見る見方を

サラリと伝えるようにします。

 

元の式  6x-9+2x+10=9  の

= を示して、

それから、

6x を示して、

「左だから、このまま」と言い、

続いて、

2x を示して、

「左だから、このまま」と言います。

 

そして、

この子の  6x-2x=9-10+9  の

-2x の - を示して、

「プラス(+)」と言います。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1198)、(分数  {\normalsize {α}} -486)