何を見て、どうしているのかを、言葉の説明を抜いて、ただ、やって見せるだけの教え方をします。

こちらが子どもに見せるのは、

自力で答えを出している様子です。

 

見せるだけです。

 

何をしているのか?

どこを見ているのか?

見て分かったことを、どうするのか?

 

このようなことを

言葉で説明しません。

 

このようなことを、

言葉で説明しないだけで、

でも、こちらは、

見るべき所を見て、

見たことをどうしているのかを

やって見せます。

 

つまり、

こちらが自力で、

答えを出している様子を見せます。

 

ただそれだけです。

 

 

例えば、

単項式の乗除(かけ算とわり算)、

5a×5=  や、

3x÷x=  や、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}}=  の計算です。

 

少しだけ丁寧に

実況中継型リードを見せれば、

5a×5=  の × を、

無言で、

こちらが持っているペン先で、

一瞬止めるようにして、

指し示してから、

「5a」の 5 と、

「×5」の 5 を、

同じようにペン先で指し示しながら、

「ごごにじゅうご(5×5=25)」と言い、

5a×5=  の = の右の余白を

指し示すように、ペン先を止めて、

「ここ」と言い、

子どもが、

5a×5=25  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「a」 を、ペン先で指し示して、

それから、

子どもが書いた  5a×5=25  の

25 の右の余白を

指し示すように、ペン先を止めて、

「ここ」と言い、

子どもが、

5a×5=25a  と書いたら、

実況中継型リードを終えて区切ります。

 

 

3x÷x=  の ÷ を、

無言で、ペン先を一瞬止めるようにして、

指し示してから、

「分数の棒」と言い、

子どもが、

3x÷x= {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「3x」を、

ペン先で指し示しながら、

「これ、上」と言い、

子どもが、

3x÷x= {\Large\frac{3x}{\:\:\:\:\:\:}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「x」を、

ペン先で指し示しながら、

「これ、下」と言い、

子どもが、

3x÷x= {\Large\frac{3x}{x}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「 x で、約分」と言い、

子どもが、

3x÷x= {\Large\frac{3x}{x}}=3  と書いたら、

実況中継型リードを終えて区切ります。

 

 

それから、

同じような実況中継型リードを、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}}=  に見せます。

 

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}}=  の ÷ を、

無言で、ペン先を一瞬止めるようにして、

指し示してから、

「分数の棒」と言い、

子どもが、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}} {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「2a」を、

ペン先で指し示しながら、

「これ、上」と言い、

子どもが、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}} {\Large\frac{2a}{\:\:\:\:\:\:}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「5ab」を、

ペン先で指し示しながら、

「これ、下」と言い、

子どもが、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}} {\Large\frac{2a}{5ab}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「b2」を、

ペン先で指し示しながら、

「これ、上」と言い、

子どもが、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}} {\Large\frac{2a・b^{2}}{5ab}}  と書くのを待って、

書いたらすぐに、

「 ab で、約分」と言い、

子どもが、

 {\normalsize {2a÷5ab×b^{2}}} {\Large\frac{2a・b^{2}}{5ab}} {\Large\frac{2b}{5}}  と書いたら、

実況中継型リードを終えて区切ります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1203)、(分数  {\normalsize {α}} -488)