気持ち(感情)と体の動きは、特有の組み合わせ方で、一体になっています。算数や数学を計算中の子が、問題行動を起こしていたら、チャンスです。気持ち(感情)と体の動きの一体の知恵を、体験させることができます。

気持ち(感情)と体の動きは、

とても不思議なことに、

一体になっています。

 

うつむき加減になって、

顔の筋肉を動かして、仏頂面を作って、

短くて浅い呼吸にすれば、

落ち込んだ気持ちになれます。

 

上を向いて、

顔の筋肉を動かして、笑顔を作って、

長くて深い呼吸をすれば、

何やらウキウキした気持ちになれます。

 

このような組が、

一体なのです。

 

 

落ち込んだ気持ちのまま、

うつむき加減のやや下向きの顔を

上向きに変えることができます。

 

体の動きですから、

感じている気持ちと無関係に、

顔を上向きに動かそうとすれば、

そうできます。

 

こうすると、

落ち込んだ気持ちが消えて、

何やらウキウキした気持ちに

勝手に自動的に変わります。

 

落ち込んだ気持ちが強ければ、

上を向いていること自体が、

苦しくなってきます。

 

気持ち(感情)と体の動きの一体の組は、

ほぼ決まっています。

 

このように、

顔の向きを、

下向きから上向きに変えるように、

落ち込んだ気持ちはそのままにして、

体の動きだけを変えたのですが、

気持ち(感情)と体の動きは一体ですから、

気持ちが、

勝手に自動的に、

落ち込んだ気持ちから、

ウキウキした気持ちに、

変わってしまいます。

 

 

さて、

意識的に変えることが簡単なのが、

体の動きです。

 

しかも、

体の動きであれば、

落ち込んだ気持ちを感じたまま、

上を向いて、

顔の筋肉を動かして、

笑顔を作って、

長くて深い呼吸をしようとすれば、

することができます。

 

体の動きを

ここまで行ってしまうと、

落ち込んだ気持ちは

勝手に自動的に引っ込んで、

その代わりとして、

何やらウキウキした気持ちが

勝手に自動的に現われます。

 

 

算数の計算の場合に、

気持ち(感情)と体の動きは一体の知恵を、

利用してみます。

 

目の前の子は、

8+4=  や、5+7=  のような

暗算のたし算 100問の途中で、

集中が切れて、

ボ~ッとしています。

 

ネガティブな面を見ると決めていれば、

「集中が切れていること」や、

「ボ~ッとしていること」を

どうしても見てしまいます。

 

「ネガティブ」の気持ちのままに

見ていますから、

目の前の子の

ポジティブな面を

見ようとしていません。

 

見ていないだけで、

同時に、

ポジティブな面があります。

 

例えば、

「暗算のたし算 100問の問題を開いていること」や、

「鉛筆を持ったままでいること」などの

ポジティブな面です。

 

 

このようなときに、

気持ち(感情)と体の動きが、

一体になっていることを利用すれば、

たし算の計算そのものに、

今はしていないポジティブな面を、

こちらの実況中継型リードで、

生み出すことができます。

 

実況中継型リードは、例えば、

8+4=  の 8 を示して、

「はち」と言って、

4 を示して、

「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と言って、

= の右の余白を示して、

「じゅうに(12)」と言うことです。

 

このような実況中継型リードを見せれば、

目の前の子は、

アレコレとさまざまなポジティブな面を

次々に見せてくれます。

 

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