初めての「3けた×1けた」を、3けたの百の位を隠してみせれば、「2けた×1けた」が見えます。無意識ながら、ハッキリと「できる」と決めて、そして、答えを出している計算です。

「3けた×1けた」の  {\normalsize {\begin{array}{rr}\:134 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  のような

答えの出し方を、

2 と 4 を示して、

「にしがはち(2×4=8)」と言って、

2 の真下を示して、

「ここ、はち(8)」と言うような

実況中継型リードをすれば、

こちらが、頭の中でしていることを

子どもに見せることができます。

 

そして、

見ている子どもは、

こちらの見せた見本と同じように、

まねすることができます。

 

 

でも、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:134 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の答えを出す前に、

こちらは、意識していないものの

ハッキリと「できると決めていること」は、

子どもに見せようがありません。

 

こちらも、

ハッキリと意識して、

「答えを出すことができる」と、

決めてから、

実際に計算して、

答えを出しているわけではありません。

 

意識などしていませんが、

「できる」と決めていることは、

決めています。

 

そして、

「できる」と決めているから、

答えを出してしまうのです。

 

 

無意識であるだけに見せようがない

こちらの心の中で、「できる」と決めていることを、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:134 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\  の 1 を隠して、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:\:34 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array}  }}\\  を見せることで、

練習させようとしています。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:\:\:34 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array}  }}\\  は、

子どもが楽にスラスラと

計算できるようになっている

「2けた×1けた」です。

 

意識などしていないでしょうけれど、

「できる」と決めて、

そして、

答えを出すはずです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1561)、(×÷  {\normalsize {α}} -268)