2けたの筆算のたし算 20問を解き終わるまでの時間は、その子の体験知としての計算のスピードです。もっと速い計算に育てたいのであれば、もっと速いスピードの計算を体験させます。

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  20問を、

3分で解き終わる速いスピードの計算を、

実況中継型リードで見せて、

子どもに教えます。

 

3分は、180秒です。

 

180秒で、20問を解き終わるスピードですから、

単純に、わり算で計算すれば、

1問当たりの時間は、

180÷20=9秒です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の 7 と 6 を見て、

7+6=13  と計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

1 を覚えて、

2+1=3  と計算して、

覚えている 1 を、

3+1=4  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書き終わるまでが、

9秒の速いスピードの計算です。

 

 

速いスピードの計算を見た子が、

まねして、

計算したときのスピードが、

その子の体験になります。

 

モタモタとしたスピードであろうが、

スラスラとしたスピードであろうが、

テキパキとしたスピードであろうが、

素早いスピードであろうが、

その子が体験したスピードです。

 

そしてこのスピードが、

この子の今の体験知になっています。

 

 

つまり子どもは、

自分が持っている体験知としてのスピードで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  を計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書き終わります。

 

ですから、

この子の計算のスピードを速くするには、

体験知としてのスピードを、

もっと言えば、

体験知自体を入れ替えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1597)、(+-  {\normalsize {α}} -890)