四則混合の計算を、自力で行うための主体性の対象は、2つです。①まず、計算順を決めてしまいます。②個々の計算を、それぞれ別の余白で行います。

3×(5-3)=  や、

3-4÷5=  のような四則混合を、

計算する前の子に、

「計算順?」と聞いて、

計算順を決めさせて、

「これ、ここで」、

「これ、ここで」と指示して、

それぞれの計算を、

別の余白で計算するようにリードします。

 

「計算順?」と聞かれた子は、

3×(5-3)=  の計算順を、

① -、② × と決めて、

3-4÷5=  の計算順を、

① ÷、② - と決めます。

 

 

計算順を決めたらすぐ、

3×(5-3)=  の -を示して、

「これ、ここで」と余白を指定して、

× を示して、

「これ、ここで」と別の余白を指定します。

 

すると子どもは、

余白で、

5-3=2  と計算して、

別の余白で、

3×2=6  と計算します。

 

 

3-4÷5=  でしたら、

÷ を示して、

「これ、ここで」と余白を指定して、

- を示して、

「これ、ここで」と別の余白を指定します。

 

すると子どもは、

余白で、

4÷5= {\Large\frac{4}{5}}  と計算して、

別の余白で、

3- {\Large\frac{4}{5}}=2 {\Large\frac{1}{5}}  と計算します。

 

 

子どもは、

四則混合  3×(5-3)=  や、

3-4÷5=  を、

確実に計算するための方法を

習っていると思っています。

 

確かにそうです。

 

四則混合の計算は、

急に難しくなりますけれど、

計算順を決めてから、

個々の計算を別の余白で行えば、

確実に計算できます。

 

 

計算は、

意識されることがないのですが、

自力で行います。

 

誰にも頼らないで、

自力で答えを出します。

 

純粋に主体的な行動なのです。

 

 

計算が高度になって、

四則混合まで進むと、

子どもが、子ども自身に、

先に計算順を決めるようなリードをして、

個々の計算を別の余白で計算するように

自らをリードします。

 

自分に、計算順と聞く主体性や、

別の余白で計算する主体性も育っていないと、

四則混合の計算を確実にできなくなります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1602)、(分数  {\normalsize {α}} -626)