約分の計算を教える目的は、子どもが自力で約分できるようになることです。ですから、約分そのものを教えるのではなくて、約分の答えを自力で出すときの自力自体を教えます。

分数  {\Large\frac{2}{4}} の約分問題を見て、

子どもをリードするリーダーが、

子ども自身をリードして、

分子を、2÷2=1 と、

分母を、4÷2=2 と計算すれば、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  と、

約分できます。

 

子どもが、自力で、

分数の約分  {\Large\frac{2}{4}} の答えを出せることは、

こういうことです。

 

 

ですから、

こちらが教える対象は、

子どもの内面の子ども自身をリードするリーダーです。

 

子どもの内面のリーダーが、

子ども自身をリードする様子を、

こちらが代行して、

次のような実況中継型リードを見せます。

 

 {\Large\frac{2}{4}} を見て、

「2 で」と言って、

分子 2 を示して、

「2÷2=1」と言って、

問題の右を示して、

「わ(=)」、

「棒」と言って、

子どもが、 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{\:\:\:}{\:\:\:}}  と書くのを待って、

棒の上を示して、

「ここ、いち(1)」と言って、

約分の問題の分母 4 を示して、

「4÷2=2」と言って、

子どもが書いた棒の下を示して、

「ここ、に(2)」と言って、

子どもが、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  と書いたら、

実況中継型リードを終えます。

 

つまり、

このような実況中継型リードが、

子どもの内面のリーダーが、

子ども自身をリードするときの見本です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1634)、(分数  {\normalsize {α}} -634)