分数の計算は、2つの数のたし算・ひき算・かけ算・わり算の組み合わせです。自力で気付いた子は、組み合わせ方を学ぶことに、焦点を絞ることができます。

分数の計算は、

2つの数のたし算・ひき算・かけ算・わり算を、

組み合わせているだけです。

 

例えば、

仮分数を、

整数や帯分数に書き換える計算です。

 

 {\Large\frac{8}{4}}=2  は、

8÷4=2  と、

あるいは、

 {\Large\frac{8}{3}}=2 {\Large\frac{2}{3}}  は、

8÷3=2・・・2  と、

2つの数のわり算を使います。

 

 

約分も、

2つの数のわり算で計算します。

 

例えば、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  は、

2÷2=1、4÷2=2  と、

あるいは、

 {\Large\frac{3}{9}} {\Large\frac{1}{3}}  は、

3÷3=1、9÷3=3  と、

2つの数のわり算を 2回使います。

 

 

もう少し複雑な

2つの数のたし算・ひき算・かけ算・わり算を

組み合わせる分数計算もあります。

 

例えば、

最小公倍数で通分する分数のたし算です。

 

 {\Large\frac{5}{12}} {\Large\frac{3}{16}}=  の最小公倍数は、

16÷12=、割り切れない、

16×2=32、

32÷12=、割り切れない、

16×3=48、

48÷12=4、割り切れる、

と、このように、わり算とかけ算の連鎖です。

 

続いて、

最小公倍数に、2つの分母を合わせる

 {\Large\frac{5}{12}} {\Large\frac{3}{16}}=  の通分は、

48÷12=4、5×4=20、

48÷16=3、3×3=9、

と、このように、わり算とかけ算の連鎖で、

 {\Large\frac{20}{48}} {\Large\frac{9}{48}}=  と、

2つの分母を合わせます。

 

同じ分母   {\Large\frac{20}{48}} {\Large\frac{9}{48}}=  になった後、

分子同士を、20+9=29  と足して、

 {\Large\frac{5}{12}} {\Large\frac{3}{16}} {\Large\frac{20}{48}} {\Large\frac{9}{48}} {\Large\frac{29}{48}}  と計算します。

たし算を使います。

 

通分する分数のたし算

 {\Large\frac{5}{12}} {\Large\frac{3}{16}} {\Large\frac{20}{48}} {\Large\frac{9}{48}} {\Large\frac{29}{48}}  は、

複数回のわり算とかけ算と、

1回のたし算の組み合わせです。

 

 

このように、

分数の計算は、

2つの数のたし算・ひき算・かけ算・わり算を、

組み合わせているだけです。

 

気付く子は、気付きます。

 

そして、

組み合わせ方を学ぶことに、

学びを絞ります。

 

気付かない子は、

まったく、気付きません。

 

新しい計算を学んでいると、

思っています。

 

仮分数を、

整数や帯分数に書き換える計算や、

約分の計算や、

最小公倍数で通分する分数のたし算の計算と、

思っています。

 

 

でも、

気付かせるために、

言葉で説明しません。

 

さまざまな分数の計算を

体験する中から、

自然につかむ体験知だからです。

 

言葉で説明されて理解できた学習知では、

2つの数のたし算・ひき算・かけ算・わり算の

組み合わせを学ぶことに、

学びを絞れません。

 

新しい計算を学んでいると

思ったままです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1672)、(分数  {\normalsize {α}} -642)