(-3)-5= を、自力で計算できるようになったとき、実際にしているであろうことだけに絞って、実況中継型リードを見せて教えます。まねしやすいのです。

(-3)-5=  の答えを、

3+5=8  と足して、

- を付ける出し方を、

言葉で説明しないで、

実況中継型リードを見せるだけで教えます。

 

(-3)-5=  の 3 と 5 を示して、

3+5=8  と言って、

= の右の余白を示して、

「マイナス」と言って、

子どもが、

(-3)-5=-  と、- を書いたら、

「はち(8)」と言います。

 

この実況中継型リードの流れから、

子どもは素直に、

(-3)-5=-8  と書きます。

 

これだけの実況中継型リードを、

子どもが、

「分かった」、

「もう、できる」のようなことを言うまで、

繰り返し見せます。

 

 

さて、

実況中継型リードで、

(-3)-5=  の答えの出し方の

計算だけを見せています。

 

「マイナス(-)を無視して」や、

「数字だけを足す」などと、

言葉で、説明していません。

 

もちろん、

「ひき算に見えますが、足します」のようなことも、

言葉で説明していません。

 

さらに、

足した答え 8 に、

- を付けることを、

言葉で説明していません。

 

マイナス(-)を書かせて、

続けて、

8 を書かせただけです。

 

 

たし算の計算式と答え、

つまり、

3+5=8  だけを、

そのまま、

「さん足すご、はち」と、

言葉で言うだけなのです。

 

(-3)-5=  のように、

- が 2カ所で、

+ がどこにもないのですが、

だから、たし算になる・・・のようなことも、

言葉にしていません。

 

「マイナス」で、

- を書かせて、

「はち」で、

8 を書かせるだけですから、

どうして、- が付くのかも、

説明していません。

 

 

ここまで、

こちらからの説明を

そぎ落としてしまうと、

子どもの焦点は、

計算の流れをつかみ取り、

自力で、同じように計算できることに

絞られてしまいます。

 

まねして、

自力で、答えを出せるように・・・と、

言わなくても、

子どもは自力で、

まねできるようになろうとします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1679)、(分数  {\normalsize {α}} -645)