小数の筆算のたし算は、小数点の位置を上下にそろえることや、小数の筆算のかけ算は、右端の数の位置を上下にそろえることは、それぞれが、子どもの体験知になったとき、区別して使うことができます。

13.56+2.237=  を、

筆算   {\normalsize { \begin{array}{rr} \,\,13.56\:\:\:\, \\ +\:\:\: 2.237\\ \hline \end{array} }} \\  に、

自力で書き換えて、

計算することができる子です。

 

小数点を、

上下にそろえて書くだけです。

 

この子に、

0.203×0.65=  を、

筆算   {\normalsize {  \begin{array}{rr}  0.2\:\:\,\,03 \\ \:\:\:\:\:\:\:\times  \: 0.65 \\ \hline \end{array}  }}\\  に、

書き換えて、計算することを教えます。

 

 

小数の筆算のたし算の式を書くときと、

かなり違うために、

知っていることが邪魔をして、

この子の学びを混乱させます。

 

小数点の位置を、

上下にそろえて   {\normalsize { \begin{array}{rr} \,\,13.56\:\:\:\, \\ +\:\:\: 2.237\\ \hline \end{array} }} \\  と、

自力で書き換える体験知が、

右端の数の位置を、

上下にそろえて   {\normalsize {  \begin{array}{rr}  0.2\:\:\,\,03 \\ \:\:\:\:\:\:\:\times  \: 0.65 \\ \hline \end{array}  }}\\  と、

自力で書き換える力を学ぶとき、

邪魔されて、

ひどく混乱します。

 

 

小数の筆算のたし算の式は、

先に、小数点の位置を

上下にそろえることと、

小数の筆算のかけ算の式は、

先に、右端の数の位置を

上下にそろえることを、

言葉で説明して、

教えるようなことは、

混乱をひどくします。

 

小数のたし算や、

小数のかけ算を、

自力で、筆算に書き換える力は、

体験知です。

 

体験知に邪魔されて、

混乱している子に、

学習知を持つように教えても、

知識の種類が大きく違うために、

子どもの混乱を

助けることができないようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1682)、(分数  {\normalsize {α}} -648)