実況中継型リードの計算の流れが、
速いスピードであれば、
子どもが感じるさまざまな疑問(?)を、
一つ一つ解決する余裕がありません。
速いスピードの計算の流れを追うことに
精一杯で、
他のことを気にする余裕がないのです。
その結果、
さまざまな疑問(?)を、
すべて眺めるようになります。
さまざまな疑問(?)を、
すべて眺めることで、
自然に無意識の知恵が働いて、
疑問(?)自体を互いに、
比べるとはなく比べて、
どの疑問(?)から解決するべきなのかを、
選ぶとはなく選びます。
同じような実況中継型リードを
繰り返し見ることで、
感じるさまざまな疑問(?)を、
毎回、比べるとはなく比べて、
優先して解決する疑問(?)を、
選び続けますから、
不思議と、解決してしまいます。
つまり、
「分かった」、
「こうするのか・・・」のような解決です。
例えば、
約分 = が初めてな子への
実況中継型リードです。
「2 で」と言って、
分子 2 を示して、
「2÷2=1」と言って、
問題の右を示して、
「わ(=)」、
「棒」と言って、
子どもが、= と書いたら、
棒の上を示して、
「ここ、いち(1)」と言って、
子どもが、= と書いたら、
約分の問題の分母 4 を示して、
「4÷2=2」と言って、
子どもが書いた棒の下を示して、
「ここ、に(2)」と言って、
子どもが、= と書いたら、
教え終わる実況中継型リードです。
「2 で」と言われても、
「どうして?」となるだけで、
「なるほど」とならないのですが、
速いスピードの実況中継型リードの
計算の流れを追うことが精一杯なので、
「どうして 2 なのか?」を、
考える余裕がないのです。
同じ実況中継型リードを、
噛んで含めるような
ユックリとしたスピードであれば
最初に、気に掛かった疑問から、
考え始めるようです。
疑問点を、
すべて眺めることなく、
まず、気になった疑問に囚われて、
考え始めてしまいます。
(基本 -1756)、(分数 -670)