3+=3
と書いた子に、
「何が消えた?」と聞きます。
答えられない子です。
3+=3
の右の 3
を隠して、
左の 3+ だけが見えるようにして、
「ここ、から」、続いてすぐ、
左の 3+ を隠して、
右の 3 だけが見えるようにして、
「ここ、何が消えた?」と聞いています。
3+= の 3 と、
を足して、
帯分数 3 を答えにします。
素直に、
3+ と、
3 を見比べれば、
「+」があるかないかの違いです。
ですから、
3+ の + を消すと、
3 になります。
じつは、
「ここ、何が消えた?」は、
答えることが難しい難問です。
= の意味が、
① 計算した結果と、
② 定義の両方になっているからです。
子どもの知っている = は、
計算した結果を書きます。
例えば、
6+5=11 のように、
6+5 を計算した結果、
出した答え 11 を、
= の先に書きます。
このような = を、
子どもは知っています。
3+= も、
整数 3 に、
分数 を足した答え 3
を
= の先に書いています。
だから、
「ここ、何が消えた?」と聞かれても、
「 3 が答えなのだから、
何も消えていないのだが・・・」と
なるのが普通です。
たし算 6+5= を計算して、
+ が消えたと思うような子はいないでしょう。
「ここ、何が消えた?」と聞かれても、
子どもは戸惑うだけです。
でも、
3+=3
を右から左に見ると
帯分数の定義になります。
右から左に見る向きに変えるだけで、
計算した結果の答えを
書いている = ではなくて、
定義を式に書いていることになります。
帯分数の定義だから、
左辺 3+ も、
右辺 3 も、
同じ内容です。
右から左に見ると、
計算した結果ではなくなります。
6+5=11 のような式は、
こうはなりません。
右から左に見ると、
答え 11 で、
問題 6+5 だから、
見る向きを変えても
= の意味は同じです。
3+=3
は、
左から右に見ると、計算です。
右から左に見ると、定義です。
= の使い方の特殊な場合です。
3+=3
の左右を入れ換えて書くと、
3=3+
です。
帯分数の定義の式です。
3=3+
のように見ると
帯分数の定義です。
帯分数とは、
整数部分と
真分数部分に、
+ を省略した書き方であります・・・のような
定義になっています。
このように、言葉で説明されたら、
まだ理解しやすいはずなのに、
3+=3
と書いて、
「計算できた」と思っている子が、
「ここ、何が消えた?」と聞かれても、
難しすぎます。
答えられない子に対するお勧めのリードは、
答えを代行して言ってしまうことです。
「ここ、から」、
「ここ、何が消えた?」に答えられない子に、
3+=3
の左辺の + を示して、
「これ」と、
こちらが答えてしまいます。
答えを言うこと自体を代行しています。
そして、
3+=3
の右辺の 3
の
整数部分 3 と、
真分数部分 の間を示して、
「ここに、何がある?」と聞いて、
念を押します。
このようにして、かなり強引に、
等号 = の新しい使い方
定義式を表す使い方に
慣れさせてしまいます。
(基本 -2031)、(分数
-744)