帯分数のたし算の答えが、帯仮分数になります。帯分数に直す計算と、続く帯分数の約分の計算を、区別することは、できそうでできないことです。誤答の訂正を手伝うこちらは、何をどのように教えるのかの内容よりも、笑顔で教えることを最重要にします。

誤答  3 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=4 {\Large\frac{15}{9}}=5 {\Large\frac{6}{9}}=6 {\Large\frac{2}{3}}  を、

消さないで残したまま、

初めから計算し直して、

答えが出る度に、

子どもの答えと見比べる直し方を、

実況中継型リードで教えます。

 

例えば、

 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=  の整数部分の 3 と 1 を示して、

3+1=4  と言って、

子どもの答え  4 {\Large\frac{15}{9}}  の

整数部分の 4 を示して、

「合っている」と言います。

 

続いて、

 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=  の分子の 8 と 7 を示して、

8+7=15  と言って、

子どもの答え  4 {\Large\frac{15}{9}}  の

分子の 15 を示して、

「合っている」と言います。

 

・・・・・・と、

このような実況中継型リードで、

誤答の直し方を教えます。

 

 

実際に教えるとき、

とても便利な知恵があります。

 

笑顔を絶やさないことです。

 

たったこれだけのことですが、

顔の筋肉を動かして、

笑顔を保てば、

目の前の子の子どもの見方が

とても穏やかになり、

強いポジティブになります。

 

実際に、

子どもに教えるとき、

試すことで、

確かめることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1543)、(分数  {\normalsize {α}} -606)

 

筆算のかけ算 34×8= の答えを、どこを見て、どうして、どう書いて・・・のようなさまざまなやることの組み合わせで出します。「こういうやり方」のような塊です。

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  のような「2けた×1けた」の問題に、

こちらは、

こちら自身が、かつて、

自力でつかんだ答えを出すまでの一連の流れ、

つまり、

答えを出すまでの一連のやることの

何らかのまとまりで、

答えを出しています。

 

何らかのまとまりに

こちら自身がリードされて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  の 8 と 4 を見て、

8×4=32  と掛けて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:2\end{array}}}\\  と書いて、

3 を覚えるとはなく覚えて、

8 と 3 を見て、

8×3=24  と掛けて、

覚えている 3 を、

思い出すとはなく思い出して、

24+3=27  と足して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\ \times  \:\:\: 8 \\\hline 272 \end{array}}}\\  と書いています。

 

これが、

実際にしていることです。

 

これと同じようなことを、

子どもができるようになれば

自力で答えを出せるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1542)、(×÷  {\normalsize {α}} -264)

 

暗算のたし算 8+4= や、9+7= を見たら、答え 12 や、16 が、勝手に浮かぶ力があります。つかむのは、子ども本人です。こちらは、子どもがつかむまでの努力そのものを手伝います。

8+4=、9+7=、6+5=  のような

たし算の問題を見たら、

その答えが、勝手に浮かんでしまう

とても不思議な力は、

子どもが、

自力でつかむしたないのです。

 

つかむまでは、

何らかのやり方で

たし算の答えを出すことになります。

 

例えば、

数唱を利用して、

数える計算です。

 

8+4=  の 8 から、

9、10、11、12 と 4回数えて、

答え 12 を出すのが

数唱を利用する数える計算です。

 

 

つかむのは子どもですが、

こちらは、

つかもうとして努力している子を

手伝うことで、支えることができます。

 

つかむ手伝いではなくて、

つかむ努力を支える手伝いです。

 

例えば、

ボ~ッとしていたら、

止まったままのたし算  6+5=  の

6 を示して、

「ろく」と言って、

5 を示して、

7、8、9、10、11 と言って、

= の右を示します。

 

ボ~ッとした子でも、

このような実況中継型リードを

見て、聞くと、

6+5=11  と、

答え 11 を書きます。

 

この手伝いの目的が、

「つかむ努力を支えること」です。

 

「つかむ手伝い」が、

目的ではありません。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1541)、(+-  {\normalsize {α}} -855)

 

たし算 100問の途中で、集中を途切らせることや、ダラダラと計算することは、子どもが、何らかの異変(危険)を感じて、気にしているからです。たし算を続ける手伝いを、5問、10問行えば、気にする異変(危険)ではないことに気付きます。

8+4=、9+7=、6+5=、・・・・・・。

たし算 100問の途中で、

集中を切らせてボ~ッとすることや、

嫌そうにダラダラと計算することを、

続けている子です。

 

この子の答えの出し方は、

例えば、8+4=  でしたら、

8 の次の 9 から、

+4  の 4回、

9、10、11、12 と数えます。

 

数唱を利用する数える計算に

十分に慣れています。

 

スラスラと速いスピードで計算できます。

 

 

それなのに、

計算から離れて、

ボ~ッとすることを

繰り返し続けています。

 

計算に戻っても、

嫌そうにダラダラと計算しています。

 

 

「どうして?」ではなくて、

「そういうもの」なのです。

 

生き物としての人ですから、

危険を避けるために

危険に敏感なのです。

 

たし算の答えを出すことは、

危険なことではないのですが、

危険に敏感で、

危険を避けるような心が、

常に働いていますから、

チョットしたネガティブなことに反応して、

自然に、

たし算から離れることを繰り返してしまいます。

 

例えば、

物音や、

何かの影や、

室温や湿度の変化や、

椅子の座り心地や、

この子の内面で湧き出る雑念などです。

 

 

ですから、

集中を切らせてボ~ッとしている子を、

たし算に戻すことは、

かなり大きなエネルギーで

簡単ではないことを覚悟して、

止まっているたし算の答えを

子どもと同じ計算の仕方、

つまり、

数唱を利用して数える計算で、

何らかの異変を感じている子が

その異変が危険なことではないと感じるまで、

つまり、

たし算の計算にだけ集中してよいと、

子どもが安心できるまで、

5問、10問と繰り返します。

 

嫌そうにダラダラと計算している子も、

何らかの異変(危険)を感じているから、

こうなっているのだと承知して、

集中を切らせて、

計算から離れている子と同じように、

感じている何らかの危険を

子どもが感じなくなるまで、

テキパキと速いスピードの計算を

実況中継型リードで見せます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1540)、(+-  {\normalsize {α}} -854)

 

気持ち(感情)と体の動きは、特有の組み合わせ方で、一体になっています。算数や数学を計算中の子が、問題行動を起こしていたら、チャンスです。気持ち(感情)と体の動きの一体の知恵を、体験させることができます。

気持ち(感情)と体の動きは、

とても不思議なことに、

一体になっています。

 

うつむき加減になって、

顔の筋肉を動かして、仏頂面を作って、

短くて浅い呼吸にすれば、

落ち込んだ気持ちになれます。

 

上を向いて、

顔の筋肉を動かして、笑顔を作って、

長くて深い呼吸をすれば、

何やらウキウキした気持ちになれます。

 

このような組が、

一体なのです。

 

 

落ち込んだ気持ちのまま、

うつむき加減のやや下向きの顔を

上向きに変えることができます。

 

体の動きですから、

感じている気持ちと無関係に、

顔を上向きに動かそうとすれば、

そうできます。

 

こうすると、

落ち込んだ気持ちが消えて、

何やらウキウキした気持ちに

勝手に自動的に変わります。

 

落ち込んだ気持ちが強ければ、

上を向いていること自体が、

苦しくなってきます。

 

気持ち(感情)と体の動きの一体の組は、

ほぼ決まっています。

 

このように、

顔の向きを、

下向きから上向きに変えるように、

落ち込んだ気持ちはそのままにして、

体の動きだけを変えたのですが、

気持ち(感情)と体の動きは一体ですから、

気持ちが、

勝手に自動的に、

落ち込んだ気持ちから、

ウキウキした気持ちに、

変わってしまいます。

 

 

さて、

意識的に変えることが簡単なのが、

体の動きです。

 

しかも、

体の動きであれば、

落ち込んだ気持ちを感じたまま、

上を向いて、

顔の筋肉を動かして、

笑顔を作って、

長くて深い呼吸をしようとすれば、

することができます。

 

体の動きを

ここまで行ってしまうと、

落ち込んだ気持ちは

勝手に自動的に引っ込んで、

その代わりとして、

何やらウキウキした気持ちが

勝手に自動的に現われます。

 

 

算数の計算の場合に、

気持ち(感情)と体の動きは一体の知恵を、

利用してみます。

 

目の前の子は、

8+4=  や、5+7=  のような

暗算のたし算 100問の途中で、

集中が切れて、

ボ~ッとしています。

 

ネガティブな面を見ると決めていれば、

「集中が切れていること」や、

「ボ~ッとしていること」を

どうしても見てしまいます。

 

「ネガティブ」の気持ちのままに

見ていますから、

目の前の子の

ポジティブな面を

見ようとしていません。

 

見ていないだけで、

同時に、

ポジティブな面があります。

 

例えば、

「暗算のたし算 100問の問題を開いていること」や、

「鉛筆を持ったままでいること」などの

ポジティブな面です。

 

 

このようなときに、

気持ち(感情)と体の動きが、

一体になっていることを利用すれば、

たし算の計算そのものに、

今はしていないポジティブな面を、

こちらの実況中継型リードで、

生み出すことができます。

 

実況中継型リードは、例えば、

8+4=  の 8 を示して、

「はち」と言って、

4 を示して、

「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と言って、

= の右の余白を示して、

「じゅうに(12)」と言うことです。

 

このような実況中継型リードを見せれば、

目の前の子は、

アレコレとさまざまなポジティブな面を

次々に見せてくれます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1539)、(+-  {\normalsize {α}} -853)

 

暗算のたし算 8+5= の答え 13 を、こちらが、実況中継型リードを見せて出しても、子どもが、13 を書かないことがあります。「自分の何かを改善しなければ?」と、こちらが考えれば、子どもとの人間関係を、WinWinに保てます。

子どもの真後ろに立ち、

ペンを持った右手を突き出して、

8+5=  の 8 を示して、

早口で、

「はち」と言って、

5 を示して、

早口で、

「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と言って、

= の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と、

早口で、

言うだけの実況中継型リードを見せて、

さまざまな状況の子どもを指導します。

 

例えば、

① 初めての 5 を足すたし算のとき。

② 自力で答えを出すスピードが遅いとき。

③ 自力で答えを出せるのに

ボ~ッとしている。

 

 

8+5=  の = の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と、

早口で、

言った後、

子どもが、ポカンとしていて、

こちらが出した答え 13 を書こうとしないで、

何もしなければ、

指導の失敗です。

 

指導の失敗の原因を、

こちら自身に探すようにすれば、

子どもとの人間関係を

WinWinに保つことができます。

 

原因を子どもに探し始めると、

子どもの何らかの悪さを探しますから、

子どもとの人間関係が、

WinWinではなくて、

こちらの観察を押しつけてしまう

WinLoseになってしまいます。

 

例えば、

「見ていたのだろうか?」、

「聴いていたのだろうか?」、

「言われないとしない甘えなのだろうか?」、

「主体性の率先力がないのだろうか?」、

「答えの出し方をつかもうとしている?」、

・・・・・・。

 

 

こうではなくて、

指導の失敗の原因を、

こちら自身に求めれば、

子どものことを

100%除外するのですから、

とてもシンプルになって、

こちらが見せた実況中継型リードが、

子どもをワクワクさせるものでなかった・・・と、

シンプルに、こうなります。

 

こうするから、

では、

どうすればワクワクさせられるのだろうか?

と、なります。

 

もちろん、

こちらは、

こちらの失敗の責任を取って、

「じゅうさん(13)、書いて」とリードして、

子どもが、

8+5=13  と書くように促します。

 

 

さて、

子どもをワクワクさせられなかった原因は、

経験則ですが、

① 実況中継型リードのスピードが遅いこと、

② こちらの視点が、

近未来の「できた」ではなくて、

今現在の「できない」を見ていること、

③ こちら自身が楽しんでいないこと、

と、このような順になっているようです。

 

① のスピードに関しては、

昨日の私の「はてなブログ」で取り上げています。

 

② と、③ は、

近日中に、

私の「はてなブログ」で取り上げさせていただきます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1538)、(+-  {\normalsize {α}} -852)

 

暗算のたし算 8+5= の実況中継型リードで、こちらが答え 13 を出して、答えを書くように促しても、子どもが書かなのは、こちらの指導の失敗です。

子どもの真後ろに立ち、

ペンを持った右手を突き出して、

8+5=  の 8 を示して、

早口で、「はち」と言って、

5 を示して、

早口で、「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と言って、

= の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と、

早口で言うような

実況中継型リードを見せて、

さまざまな状況の子どもを指導します。

 

例えば、

初めての 5 を足すたし算のときや、

自力で答えを出すスピードが遅いときや、

自力で答えを出せるのに

ボ~ッとしているときです。

 

 

8+5=  の = の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と言った後、

子どもが、

ポカンとしていて、

何もしなければ、

指導の失敗です。

 

失敗した理由は、

こちらが見せた実況中継型リードが、

子どもをワクワクさせるものでなかったからです。

 

こちらの失敗ですから、

こちらが責任を取り、

「じゅうさん(13)、書いて」と、

子どもをリードします。

 

 

あるいは、

8+5=  の = の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と言った後、

8+5=13  と、

子どもが、答え 13 を書いてくれたら、

指導はうまくいったのです。

 

子どもをワクワクさせて

8+5=  のたし算に

参加させることができたのです。

 

 

さて、

8+5=  の = の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と言った後、

失敗する理由で

最初に考えることは、

じつは、盲点なのですが、

こちらが見せる実況中継型リードの速さです。

 

スピードが遅いと、

失敗します。

 

子どもらしい速いスピードであれば

速いスピードそのものが、

子どもをワクワクさせて、

8+5=  のたし算に参加させることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1537)、(+-  {\normalsize {α}} -851)