8+4=、9+7=、6+5=、・・・・・・。
たし算 100問の途中で、
集中を切らせてボ~ッとすることや、
嫌そうにダラダラと計算することを、
続けている子です。
この子の答えの出し方は、
例えば、8+4= でしたら、
8 の次の 9 から、
+4 の 4回、
9、10、11、12 と数えます。
数唱を利用する数える計算に
十分に慣れています。
スラスラと速いスピードで計算できます。
それなのに、
計算から離れて、
ボ~ッとすることを
繰り返し続けています。
計算に戻っても、
嫌そうにダラダラと計算しています。
「どうして?」ではなくて、
「そういうもの」なのです。
生き物としての人ですから、
危険を避けるために
危険に敏感なのです。
たし算の答えを出すことは、
危険なことではないのですが、
危険に敏感で、
危険を避けるような心が、
常に働いていますから、
チョットしたネガティブなことに反応して、
自然に、
たし算から離れることを繰り返してしまいます。
例えば、
物音や、
何かの影や、
室温や湿度の変化や、
椅子の座り心地や、
この子の内面で湧き出る雑念などです。
ですから、
集中を切らせてボ~ッとしている子を、
たし算に戻すことは、
かなり大きなエネルギーで
簡単ではないことを覚悟して、
止まっているたし算の答えを
子どもと同じ計算の仕方、
つまり、
数唱を利用して数える計算で、
何らかの異変を感じている子が
その異変が危険なことではないと感じるまで、
つまり、
たし算の計算にだけ集中してよいと、
子どもが安心できるまで、
5問、10問と繰り返します。
嫌そうにダラダラと計算している子も、
何らかの異変(危険)を感じているから、
こうなっているのだと承知して、
集中を切らせて、
計算から離れている子と同じように、
感じている何らかの危険を
子どもが感じなくなるまで、
テキパキと速いスピードの計算を
実況中継型リードで見せます。
(基本 -1540)、(+- -854)