見るべき部分だけに絞って見るだけで、計算できてしまいます。そして、絞って見ることが、子どもの心に強く残ります。

小数 0.2 を、

分数に変える計算です。

 

0.2= {\Large\frac{2}{10}}= までできて、

止まってしまいます。

 

しばらく考えてから、

続きの計算に迷って、

計算の仕方を聞きます。

 

こちらは、

ズバリ、計算の仕方をリードします。

 

「どうしたの?」のような前置きを抜きます。

そして、いきなり計算し始めます。

 

続きを計算できないから、

子どもは聞いたのです。

 

計算の仕方を教えてほしいのです。

 

アレコレと詮索されたりしないで、

すぐに教えてほしいのです。

 

このような子どもの気持ちに、

ストレートに答えます。

 

子どもが書いている 0.2= {\Large\frac{2}{10}}= の

0.2 と、 {\Large\frac{2}{10}} を順に示して、

「これが、これ、合っている」と認めます。

 

そして、

0.2= {\Large\frac{2}{10}}= の

0.2= を隠して、

 {\Large\frac{2}{10}}= が見えるようにします。

 

 {\Large\frac{2}{10}}= だけを見た子どもは、

「なぁんだ。約分だ!」と、

自力で、

 {\Large\frac{2}{10}} {\Large\frac{1}{5}} と約分します。

 

これだけのことです。

 

子どもは、

0.2= {\Large\frac{2}{10}}= 全体をボンヤリと見ています。

 

全体を見ると、

計算を絞れません。

 

こちらが、

0.2= を隠すと、

 {\Large\frac{2}{10}}= だけが見えます。

 

見るべき部分を見たのですから、

 {\Large\frac{2}{10}} {\Large\frac{1}{5}} と約分できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -175)、(分数  {\normalsize {α}} -057)