×(1- )= の 1- や、
(2- )×= の 2- や、
÷(1- )= の 1- は、
「確か・・、エ~ッと、これは・・」と、
習ったことを覚えています。
習ったときには、
自力で計算していたはずですが、
四則混合の中の計算として出ている今、
計算の仕方を思い出せません。
目の前の子は、
このような状態です。
そして、
「これ、どうやるの?」と、
できていたことだけを思い出せて、
計算の仕方を思い出すことのできない計算を、
指し示してから、聞いています。
「分からない」と、
甘えた聞き方ではありません。
何を聞きたいのかを、
曖昧にしたまま、
「どうやるの?」でもありません。
×(1- )= の最初の計算、
1- を指定して、
「これ、どうやるの?」です。
計算順を、
計算する前に決めているようです。
その最初の計算 1- を、
計算する前に、
頭の中で計算の流れをリハーサルして、
「はて?」となったようです。
このような聞き方に、
こちらは、
この子の育ちを感じます。
「この子、確実に伸びている」と、
これから先の伸びが楽しみになります。
そして、
この子に指定された計算だけを、
聞かれてすぐに教えます。
「即」が、
この子を認めて受け入れていることを、
確実にこの子に伝えることができます。
この子から問われた
×(1- )= の 1- を、
上の方の余白を示して、
「ここで」と言ってから、
1-= と書かせた後、
「下 4、上 4」とリードして、
1-= として、
- を転記させて、
1-=-= になり、
「下、4」、
「上、4-3=1」で、
1-=-= と答えが出ます。
この子に問われて、
「即」のリードで、
10~20 秒くらいで、
1-=-= と書き終わります。
「即」のリードをされると、
この子は、
こちらのリードを真剣になって見て、
そして参加するから、
「あぁ、そうだった」となります。
このような「即」のリードに
ふさわしい終わり方は、
突然に終えてしまうことです。
「分かった」と聞きません。
「後は、できる?」と気にしません。
この子に問われたことを満たしたのですから、
満たした瞬間、
つまり、
1-=-= と書き終わったとき、
リードをピタリとやめます。
(2- )×= の 2- も、
「これ、どうやるの?」と、
この子は聞きます。
問われたこちらは、
やはり、「即」リードします。
同じようなパターンで、
上の方の余白を示して、
「ここで」と言って、
2-= と書かせた後、
「2 が、1 と 1」、
「1 が、 」とリードして、
2-=1 として、
- を転記させて、
2-=1-=になり、
「1」、
「下、4」、
「上、4-1=3」で、
2-=1-=1 と答えが出ます。
チョットだけ気付きにくいことですが、
10~20 秒くらいで、
2-=1-=1 と書き終わってしまう
速いスピードのリードが、
この子の記憶を刺激します。
そして、
「あぁ、そうだった」となります。
÷(1- )= の 1- も、
「これ、どうやるの?」と、
この子は聞きます。
問われたこちらは、
やはり、「即」リードして、
速いスピードの計算に
この子を連れて行きます。
同じようなパターンで、
上の方の余白を示して、
「ここで」と言って、
1-= と書かせた後、
「1 が、 」、
「下、7」、
「上、7+1=8」とリードして、
1-= として、
- を転記させて、
1-=-=になり、
「下、7」、
「上、8-4=4」で、
1-=-= と答えが出ます。
10~20 秒で、書き終わった子は、
「あぁ、そうだった」となります。
(基本 -599)、(分数 -254)